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伊賀市 くじ引きで北山氏当選決定

最高裁判決受け改めて選挙会
2021年3月の伊賀市議選の開票結果について、北山太加視氏(選挙通称・北山たかし)と福村教親氏(同・福村のりちか)を巡る最高裁に至る訴訟は、両者同数とするものであり、それを受けて4月8日、ハイトピア伊賀(上野丸之内)において「当選人の更生決定のための選挙会」が行われ、くじ引きにより当選者が決定した。
午後3時から選挙会が始まり、くじは1から10の数字が記された棒10本で行われた。くじは2回行われ、1回目のくじは「引く順序を決める為のくじ」であり、相手側より小さい数字が記されたくじ棒を引いた候補者を2回目のくじを最初に引く候補者とする。2回目は「当選人を決定する為のくじ」であり、相手側より小さい数字が記されたくじ棒を引いた候補者を当選人と決定するもの。
まず市議選の届け出順が早かった北山氏がくじ棒を引き「1」福村氏が「8」であった。次に当選人を決定するくじに入り、数字の若かった北山氏が「7」を引き、福村氏は「10」。数字の小さい北山氏が「当選」となった。
北山氏は「改めて当選したと感じる。気分を新たに市のためにつくしたい。くじで願掛けをしたのでそちらには報告に行こうと思う」と語った。福村氏は「北山さんと争ったのではない。これで決着がついたので、3年後を目指したい。選管には説明責任があると思う」と話した。
これまでの経緯
選挙開票結果について、市選管は北山候補の得票を1098票とし、福村候補を3票差で上回って当選と決定した。その後、僅差で争った福村候補は市選管、県選管に異議申し立てをし、名古屋高裁の両者同数判決に至った。それに対して北山候補は最高裁に上告したが、3月29日上告棄却となり、この日の選挙会となった。これは「北山さとし」と記入した票と「福岡のりちか」と記入した票が複数あり、有効無効の判断をどうするか疑問票の取り扱いを巡っての見解の相違が論点であった。

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