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「名張市を活発にする提案」名張青峰高生がプレゼンテーション

三重県立名張青峰高校3年生10人が「名張市を活発にする提案」を11月16日、名張市長らに同校アクティブラーニングラボで、プレゼンテーションした。選択授業科目「表現メディアの編集と表現」において、「自らの思いを伝える、表現する力」を身に付けることを目標に行われた発表では、生徒1人ひとりが自ら現状を調べたうえでアイデアをまとめ、映像と文章で提案した。
松浪千紘さんは、「お試し移住制度」で、子育て世代、共働き世代に空き家を安価で貸し出し、名張の良さを知ってもらう。自然が整っていて買い物など日常生活に困らない。伊勢も、なばなの里も、鈴鹿も日帰りできる。ネット環境が整えば、名張に住もうと思う人が増えるのでは、と発表した。
宮本早希也さんは、名張市を「ひやわんランド」とし、名張駅を起点に「食べ歩きコース」「名探偵コース」「アドベンチャーコース」としてバスツアーを提案した。
光岡真緒さんは、武道交流館「いきいき」を利用した「キッザニア風(※)」イベントの「お仕事体験会」を提案した。「毎年継続して続ければ、名張の人口増につながると思う」と話した。
目方優有さんが、空き家を利用した「猫カフェ」「猫の保護施設」を提案した。名張が猫で有名になれば、全国から人が寄る。アルバイトに若者が来る。高齢者の癒しにもなる。
岡田真緒さんは、「贅沢気分を味わおう!」として、富裕層向けに名張から青蓮寺湖にリムジンで送迎するグランピング(※)を提案し、イチゴ狩りやぶどう狩りと組み合わせた。
小川未桜さんは、空き家利用を考えインスタ映えする「若者受けするカフェ」を提案した。お洒落なデザインのプレゼンテーションに説得力があった。
中西亜衣さんは、名張がSNSで100万回再生されることを狙い、お笑い芸人のチャンカワイさんの出演による学園ドラマを考えた。ロケ地は名張藤堂家、名張を発信する受け入れられやすいプランだと思った。また、特産のイチゴを使ったケーキや、赤目の水を売る提案もあった。
松岡紗代さんは、車に乗れない人や高齢者のため、交通の便の良いところに、子どもから高齢者までの習い事、教室の数々と、寄り合う場所、カフェ、コンビニ、ライブ会場の複合施設を考え、それを現在閉鎖中の、桔梗が丘駅前近鉄プラザビルに当てはめた。市にとって長年懸案の場所であり、参考になる意見だと思った。
番條ひなたさんは、知名度を上げるために、伊賀米、伊賀牛など名張の食材を使った弁当を新大阪駅で販売することを考えた。全国の旅行者に名張を知ってもらい、クーポン券と組み合わせて、名張に来てもらう。宣伝はインスタグラムを使い、名張市の食材の良さもアピールする。
松生晃太朗さんは、定期的に開かれる高齢者の交流を目的にしたシニアカフェを考えた。高齢者の孤独と支え合いの場の提供が目的。送迎のための交通手段を用意して、狭い地域から範囲を広げることも考慮した。
北川市長は、ひとり一人の提案に感想を述べ「どれもよく考えて頂いている。参考にさせてもらいたい」と感謝の言葉を贈った。この授業は2018年より実施しており、2年ぶり5回目の開催。当初から名張市長へのプレゼンテーションの形となっている。また21年には、ひやわんのベンチや竹のベンチの提案があり、採用された例がある。
※キッザニア=子ども向けの職業体験型テーマパーク。
※グランピング=グラマラスとキャンピングをあわせた造語で、テント設営や食事の用意などを自分でしなくて済むキャンプ生活。

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