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坂の下橋撤去開始 復旧の見通し立たず

6月2日の集中豪雨で、名張市安部田の「坂の下橋」の橋脚の1本が沈下し、橋が折れ曲がった被害について、国土交通省木津川上流河川事務所から、今後落橋の可能性が高く、河川増水時に二次被害を生じさせかねないので撤去指示が出た件で、6月28日開かれた市議会の全員協議会で撤去工事の着手が発表された。
工事は27日から始まっていて7月末には終える予定という。橋の復旧には約3年が必要で着工の見通しは立っていない。
市の維持管理室によると、この橋は1955年完成し全長56㍍、幅2・5㍍。橋に沿って水道の給水管が設置されていたが、6月7日には給水管の切替え工事が行われていた。
近隣住民には、別ルートによる迂回についてチラシ等で周知し、当分の間通行止めが継続すること、復旧に関る今後の予定計画などについて、説明会の開催やチラシによる周知など、引き続き丁寧な説明に努めるとしている。撤去費用については、市議会6月28日、撤去のための追加の補正予算案約5000万円を提案し、可決された。

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