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20年間おつかれさまでした。亀井利克名張市長 退任

名張を福祉の理想郷に
20年間トップリーダーとして、名張市を牽引してきた亀井利克市長(70)の退任式が22日行われた。市長の退任となれば一般的には、抱えきれないほどの花束を手に、多くの職員に見送られて庁舎を出るといったイメージがあるが、庁内で幹部職員への最後の訓示だけで、華やかな見送りを固辞したのは亀井氏らしいところである。
山嘉一名張市教育長が職員を代表して、亀井市長の「誰一人取り残さない」という考えが職員に周知徹底され、職務を果たせたことに感謝と敬意を述べると、亀井市長最後の訓示では、「福祉の理想郷」をめざして、20年にわたり市長としてやって来られたのは、「市民の力であり、住民自治の熟度の高さである。市役所はサポートしただけ。これからも新しい市長・議員とともに新しい名張を創っていってほしい」と述べた。また、市役所職員として後輩である北川裕之新市長について、その誠実な人柄や節目節目で相談に来たエピソードなども披露した。途中、職務に専念するあまり、自らの家庭を顧みなかったことに触れ、言葉をつまらせる場面があった。拍手に送られ式場を出る市長に職員からの「お疲れ様でした」の声に、「ありがとう」と控えめに、笑顔で応え、市職員として16年、市長として5期20年勤めた市役所を後にした。

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