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いが再発見 No206 滝之原 地域振興への歩み

人口減少が進む名張市の東部にある滝之原で、後継者不足により放置されている農地や木津川の源流となる豊かな自然を再開発、地域に新しい魅力を作り出そうとがんばっている人たちがいる。そのリーダーが元銀行マンの西山法生(のりお)さん(79)。もう1人が世界50か国を旅して帰国。地元でベジタリアン志向のカフェを開いた椿原孝浩さん(42)だ。親子ほど年齢の違う2人が音頭を取り、2010年から10回にわたり「たましいの里祭り」を開催。全国からほぼ毎回、600人を超える参加者があり注目を集めた。現在、7世帯が滝之原に移住、定着している実績もある。2人にこれまでの歩みを聞いた。
近鉄・桔梗が丘駅から車で15分。県道692号を走ると東側に8年前に廃校になった旧滝之原小学校の跡地が見える。道路を挟んだ西側に自然食・有機野菜専門のカフェ「ちきゅう食」がある。道路沿いではなく、その店は10㍍ほど奥まったところにあった。
古民家を改装した店に入る。座敷、テーブルが2卓ずつ。カウンターが2席。こぢんまりした店だ。元銀行マンの西山さんに連れて行ってもらったのだが、座敷とカウンターにはすでにお客がいる。それも若い人ばかり。周りに飲食店はないから、わざわざここに食べにくる人だろう。
「ランチボックス」(1180円)を注文する。メニューにビーガン(ヴィ―ガン)料理とある。あまり知らない言葉だが、聞いてみると完全菜食主義のこと。自分流にいえばベジタリアン料理だ。1皿にご飯やいろいろなおかずがてんこ盛りで出てくる。つけ汁はカレー。もちろん肉は一切なし。スパイスのきいたオーガニック(有機農業)野菜料理といえばいいのか。初めて食べたが、結構おいしい。西山さんは週1回ここで食事をするという。「地元の人はあまりきませんねえ。家内も誘ったのですがダメでした。その代わり県外、例えば岡山や神戸、県内も鈴鹿とかいろいろきているようです。外国人もよく見かけます」
その経営者で、4年近く世界を放浪、50か国は回ったという椿原さんが最後にたどり着いたのが地元・滝之原だった。それはなぜだったのか。「きっかけは農業をやりたいという思いでした。落ち着いた農的な暮らしがしたかったからです。ところが12年ぶりに地元に帰ったら、周りは高齢者ばかり。これではいかん。やっぱり若者を呼び込んで住みやすい地域を作らなければと。それに親しくしていた同級生が結婚して地元に帰ってきていたというタイミングもありましたが……
続きは令和4年5月21日号の伊和新聞に掲載しています。
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