スポーツクライミングで高校選手権と国際大会に出場
埼玉県加須市の加須市民体育館で12月23・24日に行われる第14回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会に、三重県代表として近畿大学工業高等専門学校(春日丘)2年の杉本侑翼(ゆうすけ)さん(17)と同校1年の小林隼翔(はやと)さん(16)が出場することになり22日、北川裕之名張市長を訪ねて健闘を誓った。スポーツクライミングには「リード」「ボルダー」「スピード」の3種目があるが、今回はリードに特化した大会。
杉本さんは、漫画サスケにあこがれて小学校3年からクライミングの練習を始めた。小林さんは5歳から始めて11年になる。2人とも小学校、中学校のユース日本選手権大会等を通じて互いに負けられない存在を感じていたという。今春、小林さんが同校に入学したので、10月の鹿児島国体(少年男子)では団体で出場することができた。
今回の出場は11月3日に浜松で行われた「第14回全国高等学校選抜クライミング選手権大会合同予選会」のリードの部で、杉本さんが1位、小林さんが2位の成績を上げたことで実現。
杉本さんは、「最近はボルダーを中心に練習しているが、リードでもどれだけパフォーマンスを発揮できるか楽しみにしている。優勝を目指す」と話し、ボルダーもリードも偏らないようにバランスを考えて練習しているという小林さんは「緊張すると思うが、楽しくパワフルに頂点に登れれば」と決意を語った。
杉本さんは12月12~16日に、サウジアラビアのリアドで開催される「IFSC アジアコンチネンタルカップ リヤド2023」のボルダー競技で、日本代表として出場が決まっている。選手の選考は2023年国際競技大会派遣選手の中より、国際競技大会に参加数の少なかった選手を派遣・競うことで、今後に繋げ選手強化を図るためと、日本山岳クライミング協会は、近大高専に杉本さんの派遣を依頼。杉本さんは「海外経験が少なく、時差・食事等々、世界に勝とうと思うと克服する課題が色々出てくると思う。周りの選手から試合運びなどを学びながら、良い結果を目指して頑張りたい」と前向きに決意を語った。
北川市長は2人に、「日頃の大変な練習の成果が出るように、身体の調子にも気を配って頑張ってください」と励ましの言葉をかけた。
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