1. HOME
  2. ブログ
  3. 三重県文化功労賞受賞・名張市 津田親重さんら

三重県文化功労賞受賞・名張市 津田親重さんら

名張市在住の日本画家・津田親重さんが、第22回三重県文化賞の文化功労賞を受賞し5月31日、北川裕之名張市長を訪ねて受賞を報告した。表彰式は5月28日に三重県総合文化センターで行われ、今年文化功労賞を受賞したのは3人で、その内2人が名張市在住。もう1人は陶芸家の小牧昭夫さん。
津田さんは、1953年兵庫県洲本市の生まれ。1974年日展春季展に初入選、1978年日展に初入選以来、日春展に11回、日展に14回入選し、三重県展や名張市美術展覧会等で、運営委員や審査員を歴任する等の活動を続けている。また自らの制作のみならず、絵画教室等で若い世代や一般市民に日本画の指導にあたり、多くの弟子に敬愛されている。昨年は「名張藤堂家邸を描きましょう!」で小中学生を対象に絵画指導を行い、今年も7月21~23日まで指導の予定。昨年、今年と伊賀市の入交家住宅にて個展「日本画が魅せる季節のうつろい」作品展のⅠ、Ⅱを開催した。
北川市長は「素晴らしい作品を描かれ、市内に多くの弟子が先生を慕っている姿を見ていると、名張の文化にとって先生の存在が大きな力になっていると感じる。日本画は洋画に比べてハードルが高いような気がするが、多くの人が育っているのを見ると、この街が先生に大きな力を頂いているのを感じる」と感謝を述べた。津田さんも「昨年は藤堂家で指導させて頂いたが、今回の功労賞の受賞は、自分一人の力などではなく、教育委員会やその背景の皆さんのお陰と思っている」と謝意を述べた。
続いて、北川市長が「伊賀市が、崇広堂や赤井家、入交家を文化に活用しているが、名張市も藤堂家邸を皮切りに文化力を上げたい」と思いを語ると、津田さんが「次回の藤堂家邸の教室では、この絵を展示したい。藤堂と言えばまず赤具足、それを描いたものです」と言って1枚の絵を取り出した。続いて積田神社の柿の木のご神木、室生寺の梅の花、青蓮寺の桜、夏見の体育館途上の紅葉、宇流冨志禰神社の横の名張川、家の前の公園の雪景色、平井邸の手前の橋等、写生が次々と並べられた。「名張10景として展示しようと思っています。この絵を見て戴いて、名張を再発見してもらえれば」と話していた。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事