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文部科学大臣賞受賞・伊賀市「お話の国アリス」

伊賀市の読み聞かせボランティアグループ「お話の国アリス」が、令和5年度『子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)』の文部科学大臣表彰を受けた。5月30日、代表の岡山惠美子さん(65)らが市役所を訪ね、岡本栄伊賀市長に受賞を報告した。伊賀市では学校以外の団体で表彰を受けたのは今回が初めてで、三重県で団体(個人)表彰を受けたのも同団体だけだった。
ルイス・キャロルの「不思議の国アリス」から名付けたグループが結成されたのは1998年4月。前代表の福嶌和慧さん(77)ら15人のメンバーで始まったが、子育てや介護等でメンバーは入れ替わり、現メンバーは、岡山さん、福嶌さん、中島瑩子さん(76)、藤森裕子さん(69)、吾郷英沙江さん(68)の5人。伊賀市立西柘植小学校で低学年の「朝の読書活動」(年18回)や、西柘植地区市民センターで未就学児向けに「絵本の時間」(年7回)の読み聞かせ等を行っている。
「アリス」の読み聞かせの特徴は、朗読の背景に生演奏が入ること。岡山さんがギターを、藤森さんがピアノとキーボードを、吾郷さんがオカリナを担当している。文章朗読だけの時とは違って、音楽の効果は素晴らしく、子どもたちの眼が生き生きと輝き、身体を揺らして手をたたき、全身でノッテくれるという。嬉しい時、悲しい時、恐ろしい時、即興で響く音楽は抜群の効果がある。そのような子供たちを見ていると、自分たちがエネルギーを貰っている気がするし、笑い顔に心から癒されるという。
表彰式は4月に東京で開かれた「子どもの読書活動推進フォーラム」で行われ、岡山さんは「こんなことで表彰されるの?と思ったが、嬉しいと同時に責任を感じた」とその時を思い返し、今は「自分たちのやって来たことが間違いではなかったと裏付けされた」と手ごたえを感じている。幼いころに「アリス」の読み聞かせを楽しんでいた人が母親になり、子どもを連れてきてくれることもあり、大変嬉しく思うと話していた。

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