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福祉のまち名張で半年

今年の4月、名張市役所新規採用辞令交付式で代表して宣誓した佐伯南々子(ななこ)さん(25)に、半年経過後の思いを伺った。佐伯さんは桑名市出身、三重大学医学部看護学科を卒業後、三重大学大学院・医学系研究科看護学専攻で地域看護学分野を学んだ。
保健師になるきっかけは?
大学に入る迄は保健師という職業を知らなかった。大学の看護学部で学ぶうち、病気や怪我の人の世話をするのが看護師で、病院に行かなくて済むように、健康でいられることをサポートする保健師という仕事があることを知って、その方向に進むことを選んだ。
大学院の研究テーマは「高齢者の社会参加とフレイルの関連」。フレイルとは、加齢によって身体的な機能が衰え、要介護の一歩手前になること。高齢者が、どんな種類の社会参加をするとフレイルになり難いのか、社会、家族、ICTを用いた家族との関わり、ボランティアとの関係など広い角度から、他者とどのような形で関わるとフレイルになり難いのかを研究。大学・大学院では、親子、母子保健、成人の保健など幅広く学んだ。
どんな仕事をしていますか?
市役所では、福祉子ども部、健康・子育て支援室で保健師として仕事をしている。配属されたときから思っていた通りで、勉強してきたことを実践しているので、仕事は楽しい。現在の仕事は、母子保健担当。妊娠届を受け取って母子手帳を発行。1歳半検診、3歳半検診、子どもの発達を診たり、母親の悩みを聞き、育児の相談に応じたりしている。
また小中学校で性教育の授業をする。担当地域は、鴻之台、希央台、青蓮寺百合が丘地域で、高齢者サロンで健康の測定や、時には世間話も。非常にやりがいを感じている。
名張という街をどう思いますか?
大学の学部の時から名張に来たいと思っていた。地域づくり組織が各地域にあって、住民自治の力で機能しているからWHOが視察に来たほど。「まちの保健室」のように地域に根ざした形であるのは、名張だけだと思う。全国でも健康づくりに先駆的なことをしている街だと聞いていたので、住民の皆さんと一緒に地域をつくる仕事がしたいと思った。学校の先生も「名張は勉強になるよ」とおっしゃっていたので憧れていた。
来てみて実際に地域に足を運んでいると、住民の一人一人が、地域のためを思って考えている、そんな人が多いと感じる。地域の健康づくりの活動をしていると、ワンチームというかパートナー的な感じで、一緒に活動してサポートしてくれるのに感銘を受ける。名張は地域づくりの組織があり、子育ての広場が多く活動している人が多い。
これからは早く仕事に慣れて、色々な情報を集め、地域の課題を捉えるようになりたい。それを活かして健康づくりができればよいと思う。もっと専門知識を得て相談受けた時に対応できるよう、知識の量を増やしていきたい。地域に足を運んで、話を聞いて自分のできることを考えていきたい。
職場の雰囲気はとても良いので、先輩方にも教えてもらいやすい環境がある。桑名から通っているので、2時間以上かけて通勤しているが、全然苦にならない。

明るくテキパキ応対して返事が早い。しかも考え深くてコミュニケーション能力が高い。地域住民は自然に佐伯さんに協力したくなるだろう。これからは色々な経験が待ち構えていると思うが、全てを糧にする人だと感じた。「福祉の理想郷」名張に願ってもない人が来てくれた。チーム名張が充実してきたと感じた。

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