日本選手権Ｖ 陸上三段跳び伊藤選手

第１０６回日本陸上競技選手権大会男子三段跳びで、見事優勝を果たした伊藤陸選手（21・近大高専専攻科）が６月27日、名張市役所を訪れ北川裕之名張市長に優勝報告をした。
伊藤選手は６月10日、大阪市ヤンマースタジアム長居で開催された日本選手権三段跳で、16㍍57を跳び、２位以下を大きく引き離して優勝。初めての日本チャンピオンとなった。小学校３年生から陸上を始めた伊藤選手は近大高専入学後、顧問の松尾大介准教授の指導の下、本格的に跳躍競技に取り組み記録を伸ばしていった。昨年９月に開催の全日本学生選手権（インカレ）では、走幅跳と三段跳の２種目で優勝。三段跳では、17㍍00を記録し、日本人３人目の17㍍ジャンパーとなった。しかし、今年４月に行われた日本学生個人選手権で右足かかとを痛め、今大会への出場も危ぶまれていた矢先の快挙。
報告を受けた北川市長は「日本記録まで後15㌢。ぜひ記録を更新して、２年後のパリオリンピックに出場してほしい」とエールを贈った。伊藤選手は「踏切足の右足の怪我をしてから、左足で踏み切る練習もした。そのことが今回の結果につながったのかもしれない。高専生として最後の日本インカレが９月に開催されるが、そこでいい記録が出せるように頑張りたい」と語った。
現在１８７㌢の身長がまだ伸びているという。今後の伊藤選手の活躍が大いに期待される。