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イデカで人生を前向きにスタート

7月1日にオープンした6次産業のイデカは順調な滑り出しを見せている。そのイデカで、先月14日から果実栽培の職員として働いている竹原隆志(37)さんに話を聞いた。
愛知県春日井市出身。「28歳までステージ等の音響関係の仕事をしていたが、いつか農業をしてみたいという思いを抱えていた。大震災以来の福島県が心にあり、9年前南会津の米、野菜、花を栽培している農家に手伝いとして入った。風評被害との葛藤と、すべての作物の放射能検査など貴重な経験をした。ところが、会津は豪雪地帯で長い冬は殆ど収入がないので、6年前に石川県かほく市の大規模農家に移った。米の栽培を中心に働いているうちに果実の栽培に興味が湧いてきた。この思いをもって5月に職安に行くと、丁度イデカの求人案内があり、6月初めに名張に面接に来て、即採用となった。更井代表がすぐに農園近くに住まいを見つけてくれて、とんとん拍子に話が進み果樹担当として働き始めた。
いちからの勉強だが、果樹の仕事ができる。6次産業で、ここで採ったものを直ぐに目と鼻の先でみんなで食べたり、加工してもらえるのは素晴らしい。今まで受け身の農業労働者だったが、勉強しながら知識と経験を重ね、前を向いて生きていこうと思う。こつこつ手作業をすることが好きなので、自分には向いていると思う。住んでみると人々は温かいし、住まい周辺の環境も良い。そして何より、この眺望がすばらしい!」
竹原さんはとても静かに、淡々と今までの人生を聞かせてくれた。イデカの誕生と竹原さんの新しい出発がシンクロしていて、順調な前途を願わずにはいられなかった。

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