1. HOME
  2. 伊和新聞
  3. 伊賀市 当初予算案465億円 市町村合併後 最大規模

伊賀市 当初予算案465億円 市町村合併後 最大規模

伊賀市は2月19日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は464億9928万円で前年度比3・1㌫増となり、2004年の市町村合併後最大規模の予算となった。
歳入
市税が147億7267万円を計上して2・2㌫増。そのうち、個人市民税が44億1288万円で前年度比0・2㌫減、これは政府が物価高対策として実施する定額減税を見込んだもの。法人市民税が5・3㌫増の11億920万円。合わせて市民税は55億2208万円となり0・8㌫増。固定資産税は81億3450万円で3・8㌫増。入湯税は2760万円で前年比32・7㌫減となったが、コロナ禍空けを期待する程利用者が見込めないため。以上が主な市税の内訳。市の貯金である基金からは財政調整基金から13億3000万円、ふるさと応援基金から8億7500万円など25億7000万円を取り崩して歳入に繰り入れ、各事業遂行のための財源不足を補うが、12億6000万円を積み立てるため基金の総額は25年3月末で13億円減って159億円となる。
※市民一人当たりの基金残高は約19万円になる。市債残高は21億円減って463億円となる。
※23年12月31日現在の住民基本台帳で人口85、954人。
歳出
退職手当の増額などの影響で人件費が5・9㌫増となり96億2108万円、にぎわい忍者回廊PFI事業の旧上野庁舎を、図書館と宿泊施設に改修する工事18億5650万円、忍者体験施設建設に2億2250万円。同施設は11月開館のため25年3月までの運営管理費631万円も計上した。私立の保育所(園)、幼稚園、認定こども園に通う3歳~5歳の子どもの副食費(おかず代)はこれまで第3子以降は無償であったが、第1子、2子にも適用し副食費を無償とする。主食のご飯などを園児が持参するのはこれまで通りで、新規追加予算3435万円、同じく認定外保育施設に通う子供に適用113万円、同じく公立保育所に通う子供に適用3643万円、同じく公立幼稚園に通う子供に適用214万円。
その他の主な新規事業予算は次の通り。
□市内の保育所等の使用済み紙おむつの持ち帰りを禁止し、各保育所にて処分する「使用済み紙おむつ定期収集運搬事業委託料」(1971万円)
□24年9月オープン予定の子ども第3の居場所事業運営団体に「事業費補助金」(560万円)
□芭蕉翁生誕380年記念の一環として、更新時期を迎えた給食用食器(汁椀)を俳句が印刷されたものに更新する「食器購入費」(359万円)
□JR新堂駅、市部駅と最寄りの学校や工場集積地とを結ぶバスを運行し、通勤・通学の鉄道利用につながるか可能性を検証する「通勤利用バス実証運行業務委託」(528万円)
□救急医療や応急処置、健康相談など24時間対応する<伊賀市・健康相談ダイアル24>の業務委託を行う「電話医療相談サービス委託料」(1106万円)
□ごみの適正処理に向け、伊賀市・名張市・笠置町・南山城村が連携し、ごみ処理広域化について検討する「基本計画策定業務委託料」(756万円)
□伊賀市・名張市の消防連携協力に基づく「化学消防自動車購入費」(1億293万円)
□美術博物館建設に向け「伊賀市美術博物館基本計画策定業務委託料」(2400万円)
□入交家母屋の茅葺屋根の経年劣化のため、屋根の保存修理を行う「入交家住宅保存修理工事費」(1401万円)
□令和6年11月1日伊賀市制施行20周年を迎え記念式典を行う「式典業務委託料」(122万円)
□芭蕉翁生誕380年事業を実行委員会に委託する「記念事業業務委託料」(2000万円)
□地域振興や雇用促進に繋がる事業を実施する事業者に、設備投資に係る無利子資金の貸し付けをする「地域総合整備資金貸付金」(1億4100万円)
□ユネスコ文化遺産に登録された祭りのある自治体のうち18自治体で構成され、令和6年に伊賀市が会長市となる「山・鉾・屋台行事観光推進ネットワーク会議総会にかかる経費」 (113万円)

伊和新聞

伊和新聞一覧