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全学級に歳時記等配置

公益財団法人芭蕉翁顕彰会は3月18日、芭蕉翁生誕380年を記念し、伊賀市内の小学校5・6年全学級と特別支援学級及び中学校全学級に、俳句歳時記等を贈呈することになり、岡島久司会長(86)から、谷口修一伊賀市教育長に目録が手渡された。
贈呈されたのは▽俳句歳時記・春、夏、秋、冬、新年の5冊組(角川書店編、第5版【大活字版】B6サイズ)▽芭蕉全句集(角川ソフィア文庫、雲英末雄、佐藤勝明・訳注)1冊▽スチール製ブックエンド1対(芭蕉が伊賀で詠んだ句を貼付)をセットにしたもので、各教室に配置される。小学校74セット、中学校90セットの合わせて164セットになる。
岡島会長は「ご存じのように今年は芭蕉翁生誕380年になるが、何をお贈りするか顕彰会としても色々考えた。児童が俳句を作ろうとした時、俳句手帳と国語辞典そして季語が載っている歳時記の3点セットが必要。大歳時記は図書館に置かれて、閲覧の機会が少なくなるが、教室に置いてもらい春、夏、秋、冬、新年と分冊していると使いやすく、日常的に見ると有名な例句も掲載されており、俳句作りのヒントになる。それだけでなく、歳時記には植物、動物、天文、身の回りの行事の事等々百科事典ともいえる内容がある。これをきっかけに興味・関心を持ってもらい、ボロボロになる迄使ってもらえると嬉しい。伊賀市の子どもたちが俳句に詳しくなり、伊賀市に誇りを持つようになってくれれば」と贈呈に至った気持ちを述べた。谷口教育長は「歳時記を読むと俳句をつくるだけでなく、旬の食べ物とか日本の文化が良く分かる。そういう意味で、歳時記があるということは大切なこと。学級に置いてあるので手軽にいつでも見ることができ、1年中、俳句や日本の文化に親しむようになるのも有難い。全句集も少し難しい面もあるかもしれないが、芭蕉の凄さを知ることにもなる」と礼を述べた。
岡島会長は「小・中学生が献詠俳句に応募し入選したり、高校生が俳句の甲子園に応募して入選すると、その後の人生にも大きな意味を持つようになる。今回のセットがその役に立てれば尚素晴らしい」と期待を込めて語った。贈呈されたセットは4月になって、順次各教室に配られる。

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