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知事と市長の円卓対話 赤目滝バリアフリー化など意見交換

一見勝之三重県知事が対話を通じ、市町が持つ課題の共通認識の醸成を目指し、現場で市町長と交わす「円卓対話」が11月4日、北川市長就任後初めて、市防災センター(鴻之台)で開かれ、市民ら約150人が傍聴した。  対話項目は「名張市が進めるシティプロモーション戦略について」と「なばりEXPOチャレンジ」について。
シティプロモーションについて北川市長は「人、歴史、文化、観光……名張の魅力や強みを認識し、市民自らが外部に発信する『語れるまちなばり』の取り組みをしている。街の良さを認識してくれると定着率が良くなる。ブランド力を高めて、市外・県外に発信し、移住者や関係人口を増やしていきたい」と言って知事の意見を求めた。
一見知事は「『語れるまちなばり』の考え方は良いと思う。三重県の人は三重県の良さをあまり分かっていない。三重県外に出ると分かる。名張出身で外にでた経験のある人の知見も大事」と述べ「名張は『ネウボラ』で子育て世代に寄り添っている。そのようなアイデンティティも大切。名張市と県が一緒になってやっていきたい」と応えた。
なばりEXPOチャレンジについて北川市長は「名張を元気にする手立てを、今ある資源で考えると観光産業になる。それに力をいれようと考えた。少し歩くだけで20余りの滝があり、四季折々の景色や音がある。赤目滝だけでなく、観光は、交通、土産、物産、食事等々が好循環を作っていく。そのため観光産業の具体的なターゲットはEXPO25になる。国内外から人が集まる絶好のチャンス。一方、赤目四十八滝の観光客は平成4年の35万人がピークで、昨年は10万人を切った。今年度、市では水族館プロデューサー・集客観光コンサルタントの中村元さんから、観光振興の助言を得ており、それによると赤目四十八滝のターゲットは、高齢者やアシストの必要な人になるという。バリアフリー観光を頑張ろうと思っている。遊歩道のバリアフリー化について県の協力をお願いしたい」と要望した。
一見知事は「人口減少対策として産業誘致があるが、直ぐにはできない。観光に目をつけたのは正しいと思う。赤目の特質を生かし、アクティビティのユニバーサルデザイン化で、戦略的ターゲットを高齢者や女性にするのも重要な事。観光では、人に語れる体験も大切。バリアフリー化について協力できるところを考えていきたい」と応えた。

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