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「日本サンショウウオセンター」休館

4月に「赤目滝水族館」リニューアルオープン
渓谷を管理するNPO法人赤目渓谷保勝会が、名張市の観光名所・赤目四十八滝の入り口にある「日本サンショウウオセンター」の模様替えをし「赤目滝水族館」に生まれ変わり、今月4日に閉館、4月20日に新しい展示内容でリニューアルオープンすると発表した。
同館は昭和57(1982)年、赤目滝に生息するオオサンショウウオを中心として、国内外のサンショウウオの仲間を飼育展示して、滝入山者へのサービス提供と同時に、オオサンショウウオの調査研究施設として運用されてきた。しかし施設の老朽化と、サンショウウオに特化した展示は、今日の観光客のニーズに合致しているとは言い難く、改めて検討・見直し、人気のある水族館に生まれ変わろうとしている。
赤目四十八滝の壮大な渓谷美に抱かれてこの水族館はある。特別天然記念物オオサンショウウオを筆頭に、魚類、両生類、昆虫等、多くの生物や植物が生息している。その多くの種類の生き物や、植物特にコケ類を展示して来訪者に提供し、生命力溢れる赤目四十八滝を感じながら、来訪者が渓谷ハイキングに入っていくのが主旨。
今回のリニューアルは1階部分で間仕切りを追加、いくつかのコーナーに分け、小水槽も追加する。カエル、サンショウウオ、水生昆虫などのエリアと、カワムツ、ヨシノボリ、その他この渓谷に住む魚類などのエリア、豊富な種類の渓谷のコケ類のエリアに分けて考え、先駆けて1月に誕生した岩窟滝を模した大型水槽を正面に控え、左右にそれらの展示が展開する。追加した間仕切りと小水槽により動線も新しくなり、今までのように真っ直ぐ素通りはでき難くする。壁面の色は紺色に水槽の背面はブルーにする等、寒色系で統一し蛍光灯をLEDに変更。説明パネルを追加し、水槽上部に帯のように走る電飾表示も全て取り替える。
名張市は昨年度より、総務省の「地域力創造アドバイザー制度」の委嘱事業により、水族館アドバイザーの中村元さんを委嘱しているが、中村さんは早速水族館へのリニューアルを進言していた。今回の改装計画は、ジェネラルマネージャーの玖村健史さん(47)と、飼育主任の朝田光佑さん(22)を中心に計画し、基本は思い通りにさせてもらいながら、細部は中村さんのプロ目線の指導を得て作成した。
朝田さんは「渓谷の入り口に立地する、このように素晴らしい環境の水族館は、ここだけだと思う。まず、ここから始まる渓谷の、数々の命を感じて渓谷に入ってもらい、豊かな渓谷歩きを楽しんでもらえれば」と話しながらも、オープン予定は4月20日なので「工事期間は1か月ちょっとしかなく、展示する生物も渓谷内から採集しなければならない。20種類は採集したいと思っているが、時間が無い」と気を引き締めていた。
なお、調査研究は「日本サンショウウオセンター」の名前で従来通り継続するという。

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