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伊賀米コシヒカリ連続「特A」 令和5年産米で9回目

伊賀、名張市で生産される伊賀米コシヒカリが、一般財団法人日本穀物検定協会が3月1日に発表した「令和5年産米の食味ランキング」において、最高評価の特Aを獲得。2年連続で9回目の特A評価となった。伊賀米振興協議会は8日、三重県伊賀庁舎で記者会見し、加藤裕司常務理事(JA伊賀ふるさと)らは「近年は、耐性高温品種が台頭し、特Aも半数以上がそのような品種となっており、コシヒカリの特A取得も減ってきている。昨夏の猛暑で作柄、品質について非常に心配した中で、2年連続特Aを得たことは農家の皆さんの毎日の土づくりや水管理の熱心な努力と、関係者の後押し、そしてSNSを利用した賜物でもある」と成果を語った。
伊賀米コシヒカリは約3000戸弱の農家が、約3000㌶の田んぼで栽培し、約8400㌧を出荷している。栽培技術向上に向けた生育基準田の設置をし、営農LINEグループで高温対応や害虫情報の発信をした。また伊賀米の品質や食味向上のため、199人の伊賀米栽培推進員と関係機関が一体となって技術指導し、栽培技術の高位平準化に取り組んできた。令和5年産米は年間を通じて気温が高く、1回に降る雨が多く回数が少なかった。特に出穂期から成熟期の気温が高温であったため、農産物検査結果ではコシヒカリの1等比率が63㌫で前年より6㌫低くなった。それにも関わらず「特A」を保てたのは、生産農家の努力始め、先に述べた関係機関等の後押しの賜物であった。
一方、今後に向けて熱さに弱いコシヒカリに変わる品種の研究について、加藤理事らは「全国的には高温耐性品種への切り替え傾向にある。コシヒカリは高温への耐性が低いが、変わるものは見つかっていない。伊賀独自の品種でコシヒカリより上の品種を目指しているが、コシヒカリは40年以上も力を入れてきたスーパー品種なので、超えるのは難しい。来年もコシヒカリで特Aを目指す」と話した。
日本穀物検定協会によると、食味検査は、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと対象の産地品種を食して比較し、基準米より特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、おおむね同等なものを「A’」、劣るものを「B’」として評価するという。″かめばかむほど甘みが増す、かみしめてこの味”の伊賀米も気候変動の中で、次の研究も怠れないようだ。

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