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コロナ感染防止対策は換気 赤目中で実証実験

新型コロナウイルス感染症患者は依然として多くその対策に苦慮しているが、感染リスクを下げるには徹底した換気が大事という事で、室内の空気の動きを見る実証研修が1月31日、名張市立赤目中学校で職員研修として行われた。
指導にあたったのは、愛知県立大学の清水宣明教授(医学博士)。清水教授が準備したのは、芝居などで舞台を煙で覆う時に使用する小型のスモークマシン。噴射してから10分ほどで教室内に煙が充満。普段空気の流れは見えないが、色がついた無害の煙を使うことにより、空気の動きを見ることができる。感染制御学の専門家である清水教授は「コロナウイルスは、空気中の微粒子を介するエアロゾル(空気)感染により増殖する。感染者の呼気に含まれるウイルス量が多くなれば、閉鎖空間では空気中のウイルス量は短時間で増える。これがクラスターへとつながる」とコロナ感染拡大の要因について説明。そして「感染防止策としては、室内の空気を滞留させないで、窓を開けて換気すること。ただし、休憩時間に窓を全開にし、その後窓を閉め切るというのはだめ。継続的に10㌢程度空けておくことが大切である。できれば室内に空気が入ってくるところから廊下や屋外へ出ていく所に向かって空気の流れができるように送風機を置ければ完璧である」とスモークマシンから煙を出しながら話をした。
参加した教員から「マスクの効果は」との質問に対し「コロナウイルスは大変小さいが、マスクにより6割から7割程度体内への侵入は防げる。ただ、屋外においてはよほど近距離でないと感染はしないので、マスクは必要ない」と答え「空気中のウイルスの動きがスモークテストにより知っていただけたと思う。換気の大切さを子どもたちにも伝えて頂ければ」と話し研修を終えた。

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