伊賀市補正予算案 13億６８００万円

物価高騰対策・２中学校の改修など
伊賀市は８月25日、13億６８６７万円を増額する一般会計補正予算を発表した。９月１日から始まった市議会定例月会議に提出した。
補正予算案には、物価高騰対策事業として、市立の保育園・幼稚園15か所に、今年の４月～９月の水道光熱費の一部支援する５３０万円や、肥料価格の上昇分のうち国及び県の支援措置に合わせ、肥料価格の上昇分について支援を行う補助金１３１５万円、また、生活困窮者を支援する団体に、１団体当たり50万円を限度に補助する事業費２５０万円などを計上した。何れも国の交付金を活用する。
また、伊賀市社会福祉協議会に、社協所有の施設を改修し、子どもたちが安心して過ごせる環境で、将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的に、「子ども第三の居場所づくり」事業補助金として５０００万円を計上した。来年の６月開設の予定。
学校施設では、青山・大山田の２市立中学校舎の大規模改修に４億６８０万円を計上した。２０１４年に亡くなった市出身の作家・岸宏子さんの旧居宅（上野忍町）を改装し、12月１日開館予定の「岸宏子記念館」の維持管理費として１９０万円を盛り込んだ。
水道事業費では、水道管の漏水を人工衛星の電磁波で判定する漏水調査の委託量９４２万円を計上した。市内の水道管の総延長は１３７２㌔に及び、この計測システムで効率を上げることを目標にしている。インターネットで検索すると、近隣では既に豊田市や岐阜市などがこのシステムを利用している。
「島ヶ原ふれあいの里」と「伊賀の国大山田温泉」の売却収入を、公共施設最適化基金へ積み立てる。また、地方財政法の規定に基づき、令和４年度の決算で生じた剰余金６億５６６０万円を財政調整基金に積み立てる。
市議会定例月会議の会期は９月28日まで。８日と11～13日に一般質問、14・15・19日に常任委員会、13・22日に決算委員会、28日に本会議を開く予定。