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第19回KNIT展 今年も好評

第19回KNIT展(伊賀地区高等学校美術展)が、上野・伊賀白鳳・名張・名張青峰の4高校が参加し、7月26日から30日までリバーナホールで開催された。
作品は50号サイズから大小さまざまな40数点。鍛えられたデッサン力を背景に、堂々とした緻密な油絵作品があるかと思うと、アクリルなど明るい画材を使った軽快な表情の作品群があり、時として若者らしい繊細な内面を伺わせるものもあり、イマジネーションに溢れ実に楽しい絵画展になっていた。
高校生たちの作品は、一定レベルの基礎は習得できていると感じたが、会場にいた伊賀白鳳高校美術部顧問の安田日菜子先生は「思い付きだけでなく、資料を見る、観察する、しっかり見て、描くように指導している。デザインコースの生徒は真剣に取り組み、他のコースの生徒たちは話し合いながら技術を高め合っている。デッサンは大事なので、毎年4月にはデッサン大会を開いてスタートしている」と日頃の指導について語り、50号の油彩で思いを込めた表情の友人を描いた、伊賀白鳳高校3年の宮本ほのかさんは「描きたいと思った友人を描いた。OnとOffの境目の表情が綺麗だと思ったから。絵は高校から始めたが、美大に進みたいと思っている」とはっきりと目標を話してくれた。
会場を訪れた人々はアンケート用紙を手に、熱心に絵を見て回り、時には何度も往復しながら確認して記入。そのため一般の絵画展より滞留時間は随分長く感じられた。アンケートは集計され、改めてKNIT展の『選抜展』を12月に行う。これを毎年楽しみにしているKNIT展ファンが多いというのが納得できた。