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全国小学生ドッジボール選手権 全国制覇ねらう!つつじが丘ファイターズ

福岡市総合体育館(同市東区香椎照葉)で3月31日に催される「第33回春の全国小学生ドッジボール選手権」に、名張市の「つつじが丘ファイターズ」が、三重県代表で出場する。昨年夏に続いての出場だが、今回は、まずはベスト4に入り、優勝を目指す。
チームは1999年ドッジボールの公式試合に、つつじが丘小学校の先生が中心になって始めたのがきっかけという。以来つつじが丘小学校の体育館を拠点に、週3回の練習を重ね実力を付けてきた。今年1月28日に行われた三重県大会の決勝トーナメントに優勝し、全国大会出場権を勝ち取った。昨年夏も念願の三重県代表を勝ち取ったが、全国大会決勝トーナメントで敗れ、全国16位に終わった。メンバーは2年生から6年生で21人。全国大会出場は3年生以上の18人となっている。15日、旧国津小学校体育館で行われた練習を取材した。
キャプテンの名張市立梅が丘小学校6年の砂内琉吾君(12)にいくつか質問した。▽この競技を始めたきっかけは?「2歳上のお兄さんがドッジボールを始め、それを見て自分も始めたいと思った」▽勝つために意識している練習は?「力を入れたいのはキャッチ力。このチームはアタックが長所なので、キャッチ力を強めて、ボールを多く取り続けるように練習したい。もっと強くなる」▽強く早いパス回しをしてくる相手チームには?「横1列になり素早く振り向いて、早く下がれるようにターンの練習をしている」▽このチームがよそのチームより優れているところは「このチームはアタック力があるので、外野と中のパス回しが早いのが強みだと思っている」▽全国大会に向けての思いは?「全国48チームを分けたトーナメント戦で1位になるとベスト4になる。まずそれを目指してから、優勝を取りに行きたい」チームの現状をよく自覚し、目標をしっかり見ているのは、さすがキャプテンだ。
練習は準備体操やリレー形式の全力疾走の後、キャッチボール(鋭い球を投げ合う)。床に思いっきりボールを投げつけ、腕を振り切るアタックの練習。取ってから早く投げるアタックの練習(これはキャッチの練習でもある)。取って素早く投げるパス回しの練習。いよいよ横並びになってアタックを受けキャッチする練習が始まった。大人のコーチやOB、OGが強烈なアタックを投げ込む。上手くキャッチできると歓声が上がる。6年生の強いアタックに驚かされる。その後紅白戦で実戦のチェックをした。6年生は時速82㌔のボールを投げ、90㌔を超える時もあったという。  母親たち保護者も力が入る。1月の県大会の時には勝ち進む子供たちを見て「ご飯も食べれない、息もできないほど夢中になった。今もこのような練習を見ていると、アドレナリンが溢れてくる」。九州には父兄も大勢応援に行くという。
「男女の区別なく、学年の制限もない。上級生が下級生のことを考えながらチームワークで一緒になって頑張る、こんな素晴らしいスポーツは他に無い」と母親の1人は話した。
指導している監督の竹中直美さんは「つねに自主性を持って自分で考えるように指導している。試合になればコートの中は自分たちだけでチームコミュニケーションを取らないといけないから」と、子どもたちの自主性を養う大切さについて話した。
これだけ強くなっても、中学になるとドッジボールのチームは少ない。キャプテンの砂内君のお兄さんはバレーボールをしている。お母さん方の話を聞くと「バレーボールに進む子が多い、その次にバスケットボール」という。竹中監督は「このチームにいると、運動能力が素晴らしくなるので、どんなスポーツにも対応できる」と言う。この日の練習を応援に来た中学1年の水本美瑚さんは「ハンドボールを始めた。このチームにいたことが凄く役にたっている」と嬉しそうに話していた。
2月29日には名張市役所を訪れ、北川裕之名張市長に全国選手権大会出場の報告をした。市長は「風邪を引かないように。みんなで頑張ってベスト4、できれば優勝。その報告にまた来てください」と励ましていた。