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名張の歴史と暮らしの跡を探そう

「ウォークラリーin名張旧町」(主催・スイッチ名張、共催・名張市教育委員会、協力・名張市観光協会、名張Kidsサポータークラブ)が10月2日行われた。第65回名張市美術展覧会を記念して、会場となっている名張市総合福祉センター「ふれあい」をスタートし、通称「旧町」と言われている名張市旧市街地を、コマ地図を使って文化財や展示施設等を観覧しながら、クイズに答えていこうとする催し。
コマ地図は22ピースあり、旧町をきめ細かく網羅して歩く。この企画を考えリードしてきたスイッチ名張の竹尾敬三さんは、「この町に古くから住む人でも新しい発見があり、気づきがあるだろうと思って、みんなでコースを工夫した。この町の良さを感じて欲しい」と語っていた。
コースを一通り歩くと、約1時間30分~2時間。川地写真館、新町温泉、喜多藤旅館、木屋正酒造等々、有形文化財の建物も「散見」するが、文化財並みの建物も「発見」する。街角に立って、改めて街並みの味わい深さを感じるが、それがこの町の歴史なのだろう。
榊町集会所では江戸川乱歩展も開かれていた。ルート上には名張Kidsサポータークラブ(中高生のボランティア)の皆さんがいて、コースを案内してくれた。当日の参加者は約20人。最後にKidsサポータークラブの皆さん(7人)がコースを巡って、自分たちの街の大切さと美しさを、再認識したという。
中町の城下川沿いにある「花いかだ」を昨年から経営している田中孝昌さん(61)は、「百合が丘に住んで毎日大阪に通っていた。その繰り返しで、住んでいる街のことを何も知らない。旧町のことを一通り見てみようと思ってこのラリーに参加した。藤堂家、やなせ宿、昔の旅館の喜多藤、宇流冨志禰神社(始めてきた)、どれも興味深かった。これを機会に、旧町と名張のことをもっと勉強しようと思う」と語っていた。
今回は周囲の大きな催しに埋もれたためか参加者が少なかったが、貴重な企画なのでまた開催して旧町をアピールし続けて欲しいと強く思った。