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伊賀·名張市消防連携訓練

伊賀市と名張市の消防本部の相互応援協定に基づく合同救助訓練が9月28日、名張消防本部で行われた。大雨で増水した中州に取り残された人を、ロープを使って救助するというもの。
上比奈知の名張川で27・28日に行われる予定であったが、27日は予定通り行われ、28日は雨天で増水のため、急遽名張消防署に場所が変更。本庁舎と20㍍ほど離れた訓練塔を、川の両岸に見立てて行われた。中州に当たる地上にはマットが敷かれ、ダミー人形が救助を待っている。参加した伊賀・名張両消防署の隊員は22人。参加者は機材の使い方などの説明を受け、自分でやってみる等した後、両建物(両岸)間にロープを張った。本来は救命索発射装置(銃)で対岸にロープを打ち込むが、この日は予めリード用のロープが本庁舎から降ろされている。それを先端に4本のロープが張られ、1人の隊員がストレッチャーと共にロープを伝い救助者まで下りて行き、ストレッチャーに乗せ引き上げられ、無事救助活動が完了した。
両消防署の連携水難訓練は6月と7月にも伊賀市の岩倉渓で実施したが、ロープを使う救助訓練は今回が初めて。名張消防署消防救助室の宮坂昇室長は「両消防署で、ロープやカラビナの扱い方や結び方が微妙に異なる場合がある。こうした訓練を通じて知識と技術を高めあった隊員が、お互いに応援し合うことは非常に心強い。良い連携ができたと思う。令和4年には両消防所の通信指令センターも一本化するなど、着々と連携への流れは進んでいる」と両消防署の今後について、意欲的に語っていた。