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名張市内各地で総合防災訓練

百合が丘では看護専門学校生も参加
11月20日、名張市では市内各地で総合防災訓練が一斉に実施され、小型無人機「ドローン」やアマチュア無線を活用した情報収集、避難所設営訓練など、さまざまな訓練が行われた。
名張市百合が丘西2・5番町自治会では、同じ自治会内にある名張市看護専門学校(松井妙実校長)の協力を得て実施、2年生12人が参加した。訓練は、まず各班長と学生がペアになり、一軒ずつ訪問をして住民の安否確認を行った。次に、避難所の公園において「簡易担架の作り方」「ビニール袋を使った三角巾」「止血法」「包帯の巻き方」の4グループに分かれ、実際の場面を想定しながら、学生が班長に実技を交えながら説明をした。トレーナー5枚を2本の竿に通して作った簡易担架は、大きな男性が乗っても十分に耐え運ぶ事ができたり、ビニール袋で簡単に三角巾が作れたりするのを見て、参加の班長からは驚きの声があがっていた。同自治会では、2年前から看護学校の協力を得て、避難場所に集まった全自治会員への支援という形での学生の参加が行われていたが、昨年はコロナ禍で中止、今年は班長のみの参加となった。
参加した看護専門学校の角萌花さん(20)は「参加した人がメモを取りながら、真剣に聞いてくれたのが嬉しかった」。古林歩華さん(20)は「災害については3年生で学ぶことになっているが、この日のために準備や勉強をしてきた。熱心に聞いて質問をしていただいたりして、自分たちにとっては大変貴重な経験となった」と語った。また、原田直親自治会長は「これからも看護専門学校や福祉施設などと連携しながら、訓練を続けていきたい」と述べた。地域住民にとっては災害時における命を守るための重要な学びが、先週までの福祉施設での実習を終えたばかりの学生にとっても、新たな学びができた防災訓練となった。