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患者に寄り添う白衣の天使 バリカンオープンキャンパス

コロナ禍で、看護師の果たす役割が見直されているが、不足も社会問題となっている。こうした中で5月15日、名張市立看護専門学校(百合が丘西5、愛称「バリカン」)で令和4年度オープンキャンパスが実施され、高校生24人と同伴の保護者7人が参加した。
初めに松井妙実校長があいさつで目指す学生像について「目的意識を持っている。人間関係が作れる。主体性を持って学べる」を挙げ、看護師になるという人間を対象にする職業の目的意識でもあると将来を見据えた人間像を示した。その後担当教員から、近年看護師の国家試験100㌫合格の実績を誇る同校卒業生の状況紹介とともに、3年間の教育課程や学校生活、入試要項等についての説明があり、参加者は熱心に話を聞いていた。
引き続いて行われた学校案内や看護体験では、看護学校生が自分たちの経験を生かして説明内容を考えて、参加した高校生が気軽に疑問点を尋ねたり、実習を行ったりした。1年間の学校行事を中心に学生たちが工夫して作ったDVDで学校生活を紹介したり、車いす乗車体験でエレベーターの昇降を行ったり、学生自身にとっても貴重な学習の場となっていた。中でも採血や包帯法、心肺蘇生体験などは、看護学校ならではの体験で、初めて注射針を刺す参加者は人形の模型とは言いながらも、緊張の中で体験していた。市内から参加の高校生は「とても緊張したけど、学生さんが優しく丁寧に教えてくれた」と笑顔で話していた。
体験実習する様子を見ながら、松井校長は「コロナ禍で看護師にとっては大変な状況ではあるが、専門的な知識や技能とともに、心を育てる教育を大切にして、患者に寄り添える看護師を育てていきたい」と語った。
なお、同校のオープンキャンパスは、8月1日に第2回目を実施する予定。