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竹あかりで地域を元気に

竹あかりフェスタ
近鉄赤目口駅から赤目四十八滝まで竹あかりロードが創設されるのに合わせて12月3日、点灯時間の午後5時まで赤目滝門前界隈では、「竹あかりフェスタ」が開催された。  旅館対泉閣前の大駐車場には、5台のキッチンカーはじめ飲食店10軒とフリーマーケットが約40店並んだ。中央のステージでは、百合が丘こども和太鼓隊「結」による迫力ある太鼓演奏が始まり、アコースティックのライブ、ダンス、シャボン玉、獅子舞の舞台が続き、みんなでラジオ体操&大ビンゴ大会で盛り上がり、ファイヤーパフォーマンスで終了まで飽きさせないショーが続いた。一方自然歴史博物館ではオオサンショウウオの身体測定やお話し、博物館前では手裏剣修行が行われるなど、赤目滝門前界隈は終日人の流れが途絶えることなく盛り上がっていた。
イベントの開始前に北川裕之名張市長が眼前に広がる繁華な風景を前にして「これだけにぎやかなイベントを準備した皆さんのご苦労に感謝する。皆さん、夕方からは竹あかりが点灯し幽玄の世界が広がる。それまで楽しんでください。赤目を名張の赤目だけでなく、三重、日本、世界の観光地に盛り上げたいと思っているのでよろしく」と挨拶した。
フェスティバル実行委員会は、赤目温泉隠れの湯対泉閣、トマルカフェSANKAKU、カフェトマリギ(博物館内喫茶)の3店により構成された。トマルカフェの藤澤良介さんと友圭子さんは「仕事の合間を縫って夏頃から計画を始めた。これだけ人が来てくれると嬉しい。アンケートを見ると名張の人が多い。地元の人の赤目についての意識が前向きに変わると良いですね」と語り、トマリギの伊藤千江子さんは「冬のこんな時期にと思っていたけれど、竹あかりが始まる迄、たくさんのお客さんが来てくれて本当に良かった」と喜んでいた。
竹あかりロード
近鉄赤目口駅から赤目四十八滝までを竹あかりで飾る「赤目竹あかりロード」が創設され12月3日、同駅前広場で点灯式が行われた。
赤目地区では、地域住民が中心となって、「赤目竹あかりSDGsプロジェクト」を組織し、赤目の竹の有効活用に取り組んでいる。2020(令和2)年から、赤目滝周辺を竹あかりで「幽玄の世界」に誘う取り組みを始め、冬の赤目の観光スポットとなっている。今年は、赤目滝までの街道にも竹あかりをともそうと、同プロジェクトが企画した。
メインとなる駅前では、名張高校表現デザイン系列美術専攻の生徒が瀧から流れ落ちる水や滝つぼをイメージした作品を制作、展示。これから始まる竹あかりロードの楽しみを予感させている。竹あかりは、街道にある店舗や民家など11か所に約200本、滝門前界隈に約20個設置した。点灯式では、北川裕之名張市長と西山壽一名張市教育長の祝福と期待の挨拶の後、一斉に点灯。集まった人々からは「美しい」との歓声があがった。同プロジェクト代表の瀧野真治さん(45)は「地域の小学生から高齢者までが竹あかりつくりに参加し、SDGsの考えを理解しながら活動してくれた。今後は竹あかりの活動を継続しながら観光客への誘致を含め、赤目の良さをPRしていきたい」と抱負を語った。
点灯は、来年1月29日まで、午後5時から7時30分までの予定。