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緊急時対応を合同訓練・路上でガス漏れ事故

路上でLPガス(液化石油ガス)容器交換作業中に、車両衝突事故が発生したとの想定で、名張消防署と名張近鉄ガス(桔梗が丘1)が合同で8月31日、事故による負傷者の救出と、漏れたガスを処理し二次災害を未然に防ぐ訓練を行った。参加したのは消防署9人、近鉄ガス4人の13人で、咄嗟の事故の対応を確認した。
訓練場の消防本部広場には、車両事故のあと、路上にガスボンベが散乱した情景が作られており、そこから漏れたガスが路上に広がり、マンホール内に滞留していることが想定された。LPガスは空気より重いため、地面の下を這うように広がり、マンホール内に滞留。少しの引火で爆発の危険がある状況だ。現場に到着した消防署員が、事故による負傷者を救助した後、名張近鉄ガスの職員が検知器でガス漏れを検知、マンホールにフレキシブルダクト(蛇腹式ホース)を挿入し、先端に取り付けたファンを使って滞留したガスを排気した。近くでは引火に備えて消防が放水の体勢を取っていた。
訓練後の意見交換では、消防署員から「ガス会社が来るまでに、やらなければいけないことは?」の質問に「まず、危険区域を指定し立入禁止にすること。着火防止のため火気厳禁にすること。避難誘導すること」の確認があった。また、名張近鉄ガス職員から、ガスが漏れた時のボンベの取り扱い方等の説明もあった。
名張消防署消防指令の宮阪登さんは「ガスの漏洩を判別し、引火をさせないのが大切。屋外では爆発の危険は少ないが、マンホールでの滞留が怖い。訓練では全部排気するまでが、しっかりできた」と手ごたえを語った。
名張消防署と名張近鉄ガスは年1回合同訓練を行っている。昨年は名張近鉄ガス八幡製造所で、LNG(液化天然ガス)の漏洩事故に対応する訓練を行ったという。