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3年ぶり 新春謡曲仕舞大会開催

観阿弥創座の地名張で、能楽の普及活動を行う名張能楽振興会(尾本頼彦会長)主催の「第36回新春謡曲仕舞大会」が2月5日、桔梗が丘市民センターで開催され、能楽ファンが大勢詰めかけた。
同振興会は、桔謡会・名張幽風会・邦謡会の3団体で構成され、24人の会員が日頃の練習の成果を発表する場として、毎年新春のこの時期に開催されている。今年は、設立16年目を迎える「名張こども能楽囃子教室」のこども5人も参加し、謡・仕舞・能楽囃子とバラエティーに富んだ大会となった。また、今回初めての試みとして、合同会社わたし館の協力で、ライブ配信を行い、会場に来られなかった人もスマホ等で見ることができるようにした。尾本会長は「会そのものが高齢化してきている。能は、謡と舞と囃子からなる2幕のミュージカル。ライブ配信によって若い人にも能の良さや面白さを知ってほしい。また子どもたちの能楽囃子も楽しんでほしい」と挨拶をした。笛連管や太鼓と笛の合奏に出演した小学4年生から高校生までの5人は、コロナ禍で全員が集まっての練習があまりできず、先生から送られてくる動画を見ながら練習したという。幼稚園から太鼓を始め、手が大きくなってきてから笛を吹くようになったという辻内紗月さん(百合が丘小4)は、「笛は少し間違えたけど、最後まで吹けたし、太鼓は笛とうまく合わせることができた」、また野木彩萌さん(比奈知小6)は、「緊張した。思った通りにはいかなかったけど、最後までがんばった」、財津奈央さん(比奈知小5)は、「笛を習いだして2年、緊張したけど上手に吹けた」、坂本実優さん(美旗小4)は、「練習通りできてよかった」、森田百香さん(名張青峰高2)は、「笛の最後の音が出にくいけど、練習をがんばったので今日はうまく出た」とホッとした表情でそれぞれの感想を話した。