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3年間の研鑽を表現 白鳳校デザインコース卒展

三重県立伊賀白鳳高等学校の建築デザイン科デザインコース専攻の13人が、1月20日~26日まで第13回卒業制作展を開催した。会場の同校伝統工芸室に3年間の成果を込めた油彩や陶芸などの力作が1人1点出展された。
「自信」と名付けた80号の大きな油彩。色とりどりの大輪の花々を背景に制服の女子生徒が立っている。白いブラウスは、いつも着ている制服だが、良く見ると多くの色で構成されている。作者の今西梨緒さんは「美術部3年間の制服を描き、色彩一杯の作品にしたかった。普段着ているブラウスにも色をいっぱい使った。自分に自信を持ちたい気持ちと、これからの頑張りの気持ちを作品に込めて、彩度の明るい作品にした」としっかりした口調で話した。
「恐怖」のタイトルの145㌢×113㌢の大画面の油彩画は、黒ずくめの体格の良い男性が、深い物思いに沈んでいる。男性が抱えている悩みや薄暗い感情を表現したのは、西岡梓さん。「内面的な表情を表現しようとして塗り込んでいくと、思ったより黒い画面になった」と言っていたが、凄みが増して深い表現に成功していると感じた。
「やかた」という題名の、A5サイズの絵本を創ったのは山本佳苗さん。「山本(自身)、川瀬、谷の3人の名前の最初の音を本の名前にした。友人関係を紹介しようとすると、1枚の絵では足りないので、本にして紹介した。本にすることで、LINEのトークも入れるなどして3人の個性が良く出せたと思う。川瀬も谷も凄く喜んでくれた」と楽しそうに話した。
「駅伝」という80号の大作で、自らのレース風景をみごとに描いた秋山凛央さんは陸上部のエース。箱根駅伝で最上位を常に争っている大学に進学が決まっている。  担任の安田日菜子教諭は「最後なので悔いが残らないように、のびのび好きなように制作指導した。表現がアニメっぽかったりしても、内面的表現をするのに、その人には合っている場合がある」と指導について話した。
卒展のポスターには13人の似顔による表情豊かでユーモラスな姿が描かれている。ただ1人の男子生徒の秋山さんが、片足を持たれて逆さ吊りになっているのが愛されキャラが伺えて面白い。卒業生13人の殆どは美術系に進学が決まっており、進学先の大学等から花が届き、会場を飾っていた。
デザインの仕事は、1に体力、2に体力、3、4が無くて5に体力と言われている。しかし自己実現につながる素晴らしい仕事でもある。卒業生のみなさんの健康と健闘を祈って会場を後にした。