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良いゴルフ練習場提供したい

高原秀仁さん(昭和49年生まれ)
ピアゴルフガーデン・ゴルフ工房マネージャー(四十九町)の高原さんは、桔梗が丘在住。
同店は『練習場付きゴルフ工房』という伊賀で唯一のスタイルで、昨年20周年を迎えた。「うちは練習場と工房が本業。お客さんにとって良い施設とは何かを本気で考えているところは他店に負けません」と自負する。
試行錯誤の連続
高原さんは大学卒業後、東京で広告代理店に勤務。業界でキャリアアップしていくつもりだった。数年間勤務して次の会社へステップアップを考えていた頃、父が伊賀市にゴルフ練習場を建設した。しかしほどなく体調不良に。「帰ってくるつもりはなかった。でも、ふと、小さいながらも一国一城の主人で仕事をしてみるのはどんな感じなのかなと」少し興味を持ったことがきっかけとなった。
そして30歳で伊賀に。「帰ってきた当初は時間の流れが違って、携帯も鳴らなくなって、ちょっと気が狂いそうでした。これでいいんやろうかと思って……」。人生の選択肢が狭まってしまうような危機感に襲われた。「田舎には田舎の良い所があるんですが、30歳のときにはわからなかった」と話す。
その頃、既に妻も子どももいた高原さんは、店に立って焦りを感じたという。「聞いていたのと違う」と。そこで新たにYahoo!に出店。ネット販売がそれほど普及していない15年ほど前のことだった。「これは軌道に乗ったんですが、体力的に厳しくて、続けられないと思いました」と振り返る。
そこで、ネット販売より練習場に力を入れるのが本来の筋。ゴルフクラブの調整やシャフト交換などプラスアルファのサービスを思いついた。そして、32歳から8年間、その勉強のため大阪に修行に行った。
ゴルフ工房への思い
「地元の人に、田舎だけどこんな良い練習場があるんだと思って欲しい。都会に負けないゴルフ工房を」の思いでやってきた。
今や工房は、大阪や名古屋からの顧客もいて、レギュラーツアーで優勝するプロのクラブ調整もしている。ただ「買ったままのクラブだと裾上げしていないズボンをそのまま履いているのと一緒だよと、お客さんに説明しているんですが、なかなか浸透しません」と話す。
ゴルフはクラブを駆使して自然と戦うスポーツ。「道具を自分の手の如く使うので、道具が大事。でも、みなさん自分の腕のせいにする。上手くなってから良い道具を買うと言う方が多いんですが、それは反対」と語る。
トップトレーサー導入
昨年10月、同店は『トップトレーサー・レンジ』を導入した。これはアメリカ発祥で、ボールの軌跡、⾶距離、初速、曲がり幅、⾼さなどの数値をいつでも画⾯でリアルタイムに確認できる器械。また、アプリと連動させてゲーム感覚で楽しめる。まだ全国で約50施設しか導入されていない。同店では高校生の授業にも利用されることになった。
高原さんは「練習場って文字通りゴルフ場に行くために練習する施設。実際ゴルフ場に行かないと本当に上達したかわからないし、正直言うと中途半端な施設だと思っていた」という。
しかし、そんな思いを払拭できる存在を知った。「練習場に居ながら、有名コースを回るバーチャルゴルフができたりニアピン大会やポイントゲームで、友人や家族とわいわい楽しめる器械」是非欲しいと思った。スコアも出るので、闇雲にたくさん打つのではなく、ラウンドするのと同じように1球1球大事に、実のある練習ができる。
夏や冬の過酷な気候にも左右されずに快適にできることも良かった。
契約が高額で、半年ほど悩んだが導入に踏み切った。
ボールの単価は少し高めだが、器械の利用自体は無料。若者や女性客も増えて長時間練習する人も出てきた。
今後の目標は
新型コロナの影響と新器械の導入で客足は増えた。だが、まだゴルフはハードルが高いと思われていると感じる。「ゴルフパーク構想というか、多くの人に気軽に楽しんでもらいたい。有効に使って欲しい」と。そして、若者も含めてゴルフ人口が増えて欲しい。
「最初はゴルフクラブを使う方に、もっと合うものにしてあげられたら…と、工房を始めて、練習ももっと楽しいものにできれば…と、トップトレーサーを入れました。でも、まだなんかあるんじゃないかと考えているところです」。
今年の抱負は「全ての業界が明るい年になればいいなと思っています」。

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