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「はんぱない緊張感」伊賀白鳳高校 就職模擬面接会

上野東ロータリークラブは9月7日、県立伊賀白鳳高校で就職模擬面接会を開催した。青少年育成の一環として毎年開催してきたが、コロナ禍で21、22年は中止。コロナウイルスが5類に変更になったので、今回再開した。「希望する会社に全員が入社できるように」と上野東RCの広報担当者は願いを話した。
模擬面接を受けた生徒は23人。面接官を受け持つ上野東RC会員は長谷川真嗣会長はじめ16人。会場に先に集まった生徒たちは緊張の面持ち、そこにRCのメンバーが入場し開会式が始まった。
白鳳高校の中田英幸教頭が「今月16日から就職試験が始まります。その前に企業のトップの方々による模擬面接を受けることができて、生徒にとってはとても幸運な機会です」と挨拶。学年主任の濵地春男先生も「今日は実地に近い環境が整っている。また色々な経験話やアドバイスを頂ける貴重な体験にもなる。生徒たちには一生懸命取り組んで欲しい」と話した。
その後1~6組に教室が割り当てられ、面接官担当の上野東RCのメンバー15人は各組2~3人づつ6組に分かれて教室に入り、長谷川会長は各教室を巡回。各組3~4人ずつの生徒が教室の前に待機した。時間は1人15分間で、生徒たちはこれまでに幾度か学内で、先生を面接官に模擬面接を経験している。しかし当日は、企業のトップの方々が面接官で、文字通り採用する側でしかも初対面。教室前の廊下の空気は臨場感と緊張が半端ではなかった。生徒たちは就職試験を受ける企業は決まっているので、面接官もそれを理解して面接に臨んだ。
面接官が15人ということは、この日は15の企業の面接のようなもの。おなじ主旨の問いかけでも「簡単に自己紹介をして下さい」という会社もあれば「自己PRをしてください」というのもある。「この会社を希望した理由は?」「趣味は?」「得意科目は?」など準備可能な質問もあるが「職場でもめ事が起こったとき、一番若いあなたはどう対処しますか?」の質問は、校内での模擬面接には無い。「あなたのセールスポイントを教えてください」も無かったようで、言葉の意味が分からなくて返答が出来ない場面があった。親切な面接官もいて、最後に面接で良かったところや、答え方へのアドバイスをし「緊張するのは当り前だが、自信を持って向き合いなさい」と激励していた。先生を相手にしているシミュレーションの面接と、実際の面接との違いが体感出来て、貴重で意義深い模擬面接であった。
面接を受けた機械科の石塚千晴さんは「職場でもめ事が起こった時、あなたはどうしますか?と聞かれたときは、思いがけない質問だったので、緊張で頭が真っ白になりかけたが『話し合いを提案する』と言って何とか切り抜けた。実際の企業の方の面接だったので、現実に近い緊張感を味わうことができて良かった」と話し、経営科の田中侑さんは「自分が考えていたことは聞かれないし、考えていなかったことを聞かれるし……緊張したぁ」と実地面接に近い経験を実感していた。模擬面接官をした西條の代表取締役・中村浩さんは「人となりを知るのが面接なので、ああでなければ、こうでなければと考え過ぎないで欲しい」と緊張をほぐすように話していた。
長谷川真嗣会長は「地元に就職される皆さんに、採用の現場を知っている我々が、本番の面接の直前に、実際に緊張感を感じてもらって役に立てたのは嬉しい。上野東RC全員で応援している。非常に有意義な模擬面接会であった。本番に向けて頑張れ!」とエールを送っていた。