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「光をたし算してみよう」光を足すとどうなるの?

名張市教育センターで7月1日、名張市内の小学3~6年生を対象に化学実験教室「光をたし算してみよう」が行われ、児童19人と父兄10人が参加した。
この講座は同教育センターが月に1~2回開催する週末教育事業の1つ。三重大学産学官連携アドバイザー・加藤進さんが講師を務め、同教育センターの教育専門員・吉住昌三さんや4人の学校教育支援員、看護学校生と中学2年生の2人のキッズサポーターがアドバイスやサポートをしていた。
加藤さんは「同じ色でも、絵の具の色と、光の色は違います。絵の具で、色々な色を混ぜると、どんどん混ぜると黒くなります。これを減算混合と言います。光は色々な色を、どんどん混ぜると白くなると言うか、光の色になります。これを加算混合と言います」と話し始め、光と絵の具では色の性質が異なる解説から始めた。そして「光を混ぜてみよう」の実験が始まった。児童らはそれぞれに、赤・緑・青のLEDライトを持って光を重ねていき、重ねる事によって色が無くなる(白になる)のを確認し、光の強さを変えると、黄色や、空色や、色々な色ができることを知った。基本に光の3原色があることを理解した。
次に「光の実験道具」を使って、赤と青のLED素子を使ってピンクの光を作った。しかし分光シートで見ると、赤と青にしか見えない。テレビの画面も整列した赤、緑、青の細かい粒子で構成され、画面では色が見えていても、分光カメラで見ると、粒子レベルではどれかの色が黒く消えて、色を作っていることなどが分かった。テレビの液晶画面に色が生じる原因を理解した。
最後に加藤さん手作りの、OHPシートで出来た直径26㍉の透明パイプの周囲に色のパターンを張り付け、中に25㍉のビー玉を入れて万華鏡を作り、光の屈折について遊びながら学んだ。百合が丘小学校6年の西浦蒼祐さんと、4年の菜々さんの兄妹は「沢山の事ができて、色々な光があって面白くて、とても楽しかった」とニコニコしながら話していた。
講師の加藤さんは「子どもたちが細かい作業も頑張ってやってくれた。それも楽しそうにやってくれたのが良かった」と嬉しそうに話していたが、万華鏡に使った手作りのビニールパイプは1日に2本しかできないそうで、「理科の実験は準備80㌫」と吉住さんが言っていた意味が良く分かった。