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名張市ブランドイメージ創出ワークショップ 第2回

名張の魅力を発見・共有
名張市のシティプロモーションを進める新たな取り組みの「名張市ブランドイメージ創出ワークショップ」の第2回目が7月8日開催。総合福祉センターふれあいをスタートし、旧町の数々を現地視察した。参加したのは市民や市職員、名張新時代プロジェクトのメンバー併せて約40人。10人づつの4班に分かれて散策。コースは、6月10日の第1回ワークショップでメンバーから出された、名張の魅力のキーワードをもとに事務局が選定。目的は、メンバーの新鮮な驚きや気付きを得るきっかけとする、名張の魅力をメンバー間で共有する、互いに「まちを語る力」が育まれるの3つ。途中のポイントでは、予め指名を受けたカタリストが解説をした。
北川裕之名張市長が「今日は遊んでください。楽しみの中から新しいまちづくりが始まります」と挨拶、アドバイザーの河井孝仁先生(東海大学教授)が「積極的に写真を撮り、#なばり感動に発信しましょう」と話した。
A班では、「ふれあい」を出ると城下川沿いに歩いた。城下川のカタリストは北川市長。子どもの時から親しんだ川の思い出や、歴史を話した。次は「隠おたがいさん」。今は営業していない古い銭湯の一角を事務所にし、まちかど保健室と介護保険事務所をしている。生活支援等で6月は200件に対応したという。次は榊町の「森本造酢店」。店主から麹の説明を受けながら、甘酒を頂いた。上八町のガレージが並んだ一か所で「渋川萬昇店」が、ガレージに軽トラをとめ、それを厨房としてラーメン店を開いていた。店主が有機野菜に詳しく、榊町に無人販売所を開いている。その後、中町のまちかど博物館「はなびし庵」で、安本亀八人形を見学し、店主ご夫妻「劇団二人」の影絵を見た。亀八人形はそれなりのリアリティと、何処かユーモアを感じた。「古書からすうり」の中田店主から、町家の建築について解説を聞いた。街を見る目が変わってくる。鳥居の横を西に曲がって「FLAT BASE」にやって来た。オーナーの北森さんと名張の若者は、いつも痛快な議論を交わす。新町温泉の前を通り、江戸川乱歩生誕地碑にやって来た。カタリストの話を聞きながら、殆ど名張で生活したことのない乱歩にとって、故郷って何だろうと思った。名張の人に大切にされたので、故郷と思ったのだろうか?
羊羹の大和屋の前でカタリストの話を聞く。「旧細川邸やなせ宿」では、お茶の水博士のような扮装の先生がいて、キャベツとカボチャとリンゴとジャガイモを水に入れると沈むのはどれでしょう?と言いながら水槽にどんどん入れていった。正解はジャガイモ。土の中にできる作物は沈むというもので、意外と知らない小学生むきの理科実験。語り口の柔らかさと共に和んだ。やなせ宿の歴史を学んだ後、旧旅館・喜多藤の前を通り「本町地車(だんじり)庫」に到着。カタリストの谷戸先生の話によると、修復した地車は、古い塗料を落として洗った結果、木目も新しく新品のようになったという。彫刻などは物語を正確に表現した見事なもの。しかし、祭の時にこの地車に乗り、囃子を奏でる人々も、高齢化と子ども不足で悩んでいるという。その事にアドバイザーの河井先生が、しきりに思いを巡らせていた。そして集合地点の「ふれあい」に到着した。4時20分の予定が4時50分。まだ到着していないグループもいた。
河合先生が「今日の感動をSNSに発信し、今日の一つ一つをこれからのワークに結び付けて」と結んだ。美旗市民センターの大園さんは「″名張ってええやん”と改めて感じた。隠れた魅力を次々と感じながらの3時間は、あっという間だった。なかでも2人のカタリスト、古書からすうりの店主による長屋の建物の話しと、谷戸先生の本町の地車の話しは印象深かった。参加者はそれぞれ自分で楽しんでいて、大人が本気で楽しんでいる姿を、子供たちにも見せたいと思った」と話していた。