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「名張市小中音楽会」開催

名張市教育委員会主催「名張市小中音楽会(小学校の部)」が10月28日adsホール(同市松崎町)で開催された。日常の音楽の授業の成果を交流させ、音楽活動を通して豊かな情操を養うとともに親睦をはかるのが主旨。参加は、午前の部が7校児童351人、引率者26人。午後の部が7校児童341人、引率者30人。
開会に先立ち西山嘉一教育長が挨拶し「3年ぶりの音楽会です。コロナの影響で皆さんしんどい思いをしてきましたが、友達と一緒に大きな声で歌を楽しんでください。悔いのないように自分たちの合唱を楽しんでください。他の学校の良いところを吸収して参考にしてください。頑張ってください!」と語り掛けると、児童全員から「ハーイ!」と大きな声で返事があった。
出場は、午前の部が①薦原小学校5年合唱「大切なもの」②錦生赤目小学校5年合唱「栄光の架橋」③梅が丘小学校5年合唱「ふるさと」④桔梗が丘東小学校5年合唱「大切なもの」⑤比奈知小学校5年太鼓合奏「あ・うん」⑥百合が丘小学校5年合唱「Believe」⑦つつじが丘小学校5年合唱「カイト」。午後の部が①桔梗が丘南小学校5年合唱「Smile Again」②蔵持小学校5年合唱「笑顔でありがとう」③箕曲小学校5・6年合唱「大切なもの」④すずらん台小学校5年合唱「僕のこと」⑤美旗小学校5年合唱「歌よ ありがとう」⑥名張小学校5年合唱「世界がひとつになるまで」⑦桔梗が丘小学校5年合唱「マイ バラード」。
それぞれの学校は、児童による簡潔な学校生活紹介の後、演奏に入った。音楽コンクールや合唱コンクールではないので、どの学校も、子供らしく心から合唱を伸び伸び楽しんで一生懸命歌っている様子が心地良い。ハーモニーも無理に合わせるのでなく、楽しんで合わせている。午前の部5番目の比奈知小学校は、唯一合唱でなくて太鼓合奏であった。演奏は、小太鼓30、中太鼓6、大太鼓4台による勇壮且つ小気味よいリズムの曲で、指揮者がおらず、掛け声もリズムのシンコペーションも、まさに「あ・うん」の呼吸で、全員スパッと合った見事な演奏であった。指導した浜里水(さとみ)先生に聞くと「演奏したのは5年生2クラス。1か月ほどしか練習期間がなかったので、毎日の授業時間と練習の調整に苦労した。児童はみな呑み込みが早く、集中してよくやってくれた。初めてでわからないことが多い中、いろいろな人に助けてもらった」と感謝の言葉を述べていた。1か月であのレベルに仕上げる先生と児童の「あ・うん」の呼吸も素晴らしいものだった。梅が丘小学校は、文部省唱歌の「ふるさと」の終局部をリコーダーでイントロとして演奏し「嵐」のふるさとの合唱に入った。古い歌へのリスペクトと新しい歌への転換に配慮する心使いが感じられた。どの学校の合唱も爽やかで、このように音楽を一生続けられれば良いのにと、心から思った。