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いじめ防止キャンペーンバス 名張高校美術部が描く

11月は三重県いじめ防止強化月間に当たり、県教育委員会では取り組みの一つとして、三重交通からバスの提供を受け、いじめ防止キャンペーンバスを走行させる企画。それに協力して三重県立名張高校美術部と美術専攻の1・2年生有志14人が、路線バスにいじめ防止を訴えるデザインを描画し完成させ、10月27日三重交通伊賀営業所(名張市西田原)で披露された=写真。11月から名張市内を走行して、いじめ防止を広く市民に訴える。
ペイントバスは9月23日から10月1日までの休日4日間をかけて、14人が交代して同営業所で描き上げた。皆が持ち寄った花、ハート、虹など明るいイメージのデザインをまとめアクリル絵の具で描き、バスの左右の側面と後部には「4月と11月はいじめ防止強化月間たすけあおう」「たすけあおうSTOPいじめ」と描かれている。
制作にあたった美術部2年の石川花音(かのん)さんは「大きなバスに絵を描くのは初めてで、使う絵の具の量が分からない等々苦労しました。このバスが廃車になるまで走って欲しい。色々な人がこのバスに乗ったり見たりして、いじめについて考えてもらい、いじめが無くなれば良いと思います」と願いも語ってくれた。
三重県教育委員会事務局子ども安全対策監・尾崎充氏は「三重交通には路線バスを提供していただき、名張高校の皆さんが立派ないじめ防止キャンペーンバスを制作してくれたことに感謝。広くいじめ防止を啓発し、家庭や職場でいじめ防止について話し合うきっかけになれば」と語り、三重交通伊賀営業所長・平岡祐一氏は「公共交通事業者として協力できることは大変光栄で、このバスが街を走ることで、子供たちを守るお手伝いができれば幸いである。制作してくれた名張高校の皆さんと地域の人々に、安心安全な運行を約束する」と語った。なおこのバスは、キャンペーン終了後も運行を続けるという。