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上野銀座通りにひまわりを

ロシアによるウクライナ侵攻から100日余りが経った。悲しみ、不安、怒り……ウクライナの人々の心中は察して余りある。そんなウクライナの人々に心を寄せ、少しでも気持ちを安らげてもらおうと、地元11自治会で組織する上野南部地区住民自治協議会(山本寛会長)では、ウクライナの国花であるひまわりの花を咲かせる「ひまわりプロジェクト」に取り組んでいる。
発案者は浅井佐代子さん(64)。3月にウクライナ人の夫と義母がいる首都キーウから2人の幼子を連れ、急遽伊賀市に避難してきた浅井絵利香さんの母親で、同協議会の役員をしている。浅井さんは「ひまわりの花で少しでも気持ちが安らげば。ウクライナを忘れないで」と話す。
6月6日、同協議会と伊賀上野銀座商店街振興組合から役員ら20人が参加し、種からポットで育てた苗200株を、50個のプランターに植え替える作業を行った。ひまわりは、ピノチオゴールドという品種で、成長すれば70から80㌢ほどの草丈、直径10㌢ほどの花が複数咲く。作業が済んだプランターは早速市中心部の銀座通り商店街に設置。地元の高校生が描いた両手でそっと抱えるひまわりの花と剣の代わりに花を背負う忍者のイラストに「ウクライナに平和を!」のカードも立てた。
また、同自治協では、その他にも各自治会を通じ、住民が学校や公園などにもひまわりの花を咲かそうと、種を配っている。同協議会山本会長は「少しでもウクライナの人たちを応援したくて。美しい花がいっぱい咲いて、一日も早く平和が訪れるように」と話している。