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中学生も地元で防災訓練 名張市総合防災訓練

名張市全体で防災訓練が行われた11月18日、市立桔梗が丘中学(根本健校長)では、生徒がそれぞれ住んでいる地区の自治会の指導のもと、安否確認訓練を行った。同市緑が丘団地では、自治会住民は大きな地震などの後、自宅の門扉やドアなど目立ちやすいところに「無事です」と書いたタオルを掛けることになっている。その訓練もあり、午前9時に地震が発生したと設定し、各戸にタオルを掛けるよう、事前に連絡されていた。参加した緑が丘団地在住の桔梗が丘中学生は61人。午前9時に集会所「ひだまり」に集合した。団地全体を20ブロックに分け、1組3人に分かれて、受け持ち地区(約40~50戸)を回り、住宅区画図に「無事です」タオルが掲げられている家に○印をつけていった。
森永知史さん(3年)、木治瑛人さん(3年)、原田芹菜さん(1年)は、同じ団地でも来たことのない風景に「こんなことでもないと知らないままで終わってしまいそう。参加できてよかった」と感想を述べた。あいにくの雨で記入係の森永さんは、住宅図が濡れないよう苦労していた。
約1時間で生徒らは「ひだまり」に戻り、待ち受けた自治会担当者にチェック図を渡し、集計した。全戸数883戸のうち、「無事です」タオルを掲示していたのは438戸で、約50㌫だった。因みに昨年は、全戸数859戸のうち635戸で74㌫だった。その後、長尾均自治会長(69)から、造成されてから今までの緑が丘団地の歴史を聞き、全員に配られたハザードマップを見ながら、避難する時の身体の不自由な人や、老人への対応などの説明を受けた。中学生たちはその後学校に戻り、防災教育の授業を受けた。
引率の古川翔太教諭は「万が一の時に役に立つ訓練で、ハザードマップの説明は避難時の心得として大変役に立つ」と感謝していた。自治会の人々はこの後、非常用テントの組み立て撤収や、消火器使用の練習をして訓練を終了した。