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仮想人物(ペルソナ)に、希望実現の人生を

名張市ブランドイメージ創出ワークショップ第4回
井孝仁教授(東海大)の指導のもと、前回(第3回)は「名張は、どのような人がどのような形で、幸せになれるまちなのか。また、どのような暮らしができるのか」を見出していくために、そのきっかけになる仮想人物(ペルソナ)を、各グループ3人づつ作り上げた。9月10日の第4回は、ペルソナ1人1人にストーリを考え、希望実現の人生を与える作業をした。
A~Gの7チームが、第1回の時に作った、名張の魅力を10の視点「ひと・こと・もの・ところ・仕事・わざ・過去・みらい・くうき・かんよ」で書き込んだカード(各項目につきひとり1枚以上書いたので、かなりの枚数になっている)は、チーム毎にボードにまとめて貼ったものになっているが、それをチームの傍らの壁面やホワイトボードに貼り付けて見えやすくした。
次に、模造紙を縦3つに折り3等分し、それぞれの左側に前回造ったA4のペルソナ像を張り付けた。その隣の空白に、縦と横に線を引いた。縦(X軸)は人生の希望実現度、横(Y軸)は人生の時間。現在を0とし全体としては右肩上がりにし、人生の希望実現度をピークにして目標達成とするが「かならず挫折を経験すること」が河井教授の指示。
ペルソナ像には、氏名、性別、年齢、仕事、年収、居住地、出身地、家族構成、趣味、大事にしていること、悩み、持っている希望・野望、そして似顔絵が記入してある。ディスカッションしながら、ボードに貼ってある「名張の魅力10の視点」カードから当てはまるものを剥がして、XY軸上に貼っていく。ストーリーを考えながら貼っていくと、カードが人生の浮沈に従って並び、最後にピークとなる。
例えば<高島恵理さん、32歳女性、エクセディ勤務(産休中)、出身大阪、現住所つつじが丘、将来の希望は、子どもが成人して近所に住んでくれること>の場合、選んだカードは32歳で引っ越してきて、名張の「寒暖差」に驚き挫折するが「へっぽこラジオ体操」で持ち直す。38歳の時「近所付き合い」で挫折。「消防団」に入って元気をもらい「子ども食堂」で地域の人との関係が深まり、人の役に立ってますます元気になる。「花火大会」を楽しみ、「こどもが元気」で近所に住んでくれて、名張の「トカイナカ」がますます気に入っている60歳で「人生の希望実現度」がピークとなる。「 」の中が選んだカードで、ストーリーはグループで考えたが、発表者によりニュアンスが変わるのが興味深かった。
少年から80歳の老人、LGBT等千差万別。7グループで3人づつ21人のペルソナと、その希望・野望実現のストーリーが出来上がった。グループごとに1~6番目まで発表順を決め、1番の人から発表するが、7つのグループが部屋に散在して、一斉に発表する。発表者以外は、自分のグループ以外の発表を聴きに行く。河井教授はこれをポスターセッション方式と言っていた。
の日は1~3番目の人までが発表し、残りは次回となったが、発表者によっては、思いがけない問いかけをし、ディスカッションが始まるなど却って面白く、総じて大いに盛り上がった発表会となった。河合教授は終わりに「今日の発表を聞いて、印象に残ったペルソナの名前を2人メモしておいて」と言い置いた。
このワークショップはシティプロモーション関連でもあり、北川裕之名張市長、中村岳彦副市長、そして、この日は足立淑絵、小林勝、富田真由美、福田博行4人の市会議員も会場を回り、興味深い様子で成り行きを眺めていた。北川市長は「この仲間の集まり、この時間は、これからの名張にとって大きな力になると思う」と感謝の言葉を述べた。
次回は10月9日で、いよいよ最終第5回。ストーリーを元にブランドメッセージを創ることになる。どんな展開が待っているだろう。