伊賀市・上野公園の園路整備事業完成

和装や車いすでも歩きやすく
11月10日、上野公園の園路整備が終了し、岡本栄伊賀市長らを迎え完成式が執り行われた。
上野公園はほとんどの園路が砂利や玉石張で、高齢者や障害者をはじめ、和装の観光客などにとって歩きにくい道となっていた。こうした現状において、伊賀市ではかねてより、国史跡となっている公園全体の整備について、文化財機関と協議を重ねてきたが、協議が整った昨年度に測量設計を行い、本年７月から工事に着手、10月末の完了となった。また、設計時には、文化財関係機関のほか、ユニバーサルデザイン関係機関や市内障害者団体等との協議を行い、史跡上野城にふさわしいデザインで、滑りにくく通行しやすい工法として、洗い出しコンクリート舗装、御影石張で滑り止め仕上げになっている。
今回整備された箇所は、白鳳門北から伊賀上野城北、観光案内所から偲翁舎、レストハウスから筒井城跡、忍者博物館前の４路線、総延長約４００㍍、道幅は１・８㍍以上で車いすが容易に対抗できる。総工費は約６、８００万円。
完成式に出席した岡本市長は「公園全体が史跡指定を受けていることから、整備に時間がかかった。関係者の尽力により、ユニバーサルデザインであるとともに、お城にマッチした素晴らしいものが出来上がった。これを契機に色々な方面から、多くの方々に足を運んでいただきたい」と抱負を語った。