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初期火災へ対応の2つの競技会

事務所や工場で火災が発生したことを想定し、その時に取るべき基本的行動を競い、また消火栓使用の正確さを競う2つの競技会が9月22日、名張市防火協会(寺門忠義会長)主催で、同市消防本部(鴻之台)で行われた。毎年実施していたがコロナ禍のため、4年振りの開催となった。
第31回通報·消火·救護競技会
1つ目は「第31回通報・消火・救護競技会」。火災発生に伴う「通報・消火・救護」の初期行動に対し発見、伝達、消火、救命処置に至る、正確性、安全性、確実性、所要時間を競うもの。競技は「発見者」「通報者」「消火者」「救護者」の4人1組で行なわれた。  まず発見者が大声で「火事だ~!休憩室の湯沸かしが火事だ~!倒れた人が1人います」と叫ぶところから始まり、それを聞いた通報者が119番通報を行う。「火事です」「会社の名称」「住所番地」「休憩室の湯沸かしが燃えています」「倒れた人が1人います」「通報者の名前」「会社の電話番号」を伝えると「ただいま○時○分です。出動します」の消防の声。それを聴くと同時に、救護者は倒れている人(ダミー人形)の所へ急ぎ、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始める。他の3人は模擬火点に移動し、バケツで模擬火点(炎の絵の中に穴があり、水がたまる)に水をかける。水が一定量溜まるとブザーが鳴りランプが点灯するので活動を停止し、発見者と通報者は救護位置に移動し、救護者に協力して救命措置を行う。消火者は消火器使用場所に移動し、消火器を使って消火を行う。その後救護位置に移動し、4人で救命処置を行う。胸骨圧迫を交代しながら行い、AEDも使用する。審判の合図で競技は終了。
第36回屋内消火栓操法競技会
2つ目は「第36回屋内消火栓操法競技会」。初期消火い使用する消防用設備「屋内消火栓」の操作方法について安全・確実・迅速な操作及び有効放水(標的が倒れる)までの所要時間を競うもの。屋内消火栓を操作し、ホースを伸ばし、離れたところから「火」と書いてある標的に水をかけて倒していった。
「通報・消火・救護競技会」は、工場部門とその他部門合わせて8社が参加し、工場部門はアーケフォーミングジャパンが、その他部門は大同建設が優勝。「屋内消火栓操法競技会」は3社が参加し、優勝は名張中西金属であった。  通報・消火・救護競技会のその他部門で3位に入った名張近鉄ガスは、4人全員が新入社員。連帯感や、他の事業所とのかかわりを経験し、「みんなで頑張ろう!」の主旨の下集まった彼らは「ほぼ練習通りできた」と誇らしげに話していた。