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週末教育事業 児童が作る竹あかり

「竹あかりをつくり赤目滝をかざろう」講座が9月16日、名張市教育センター(百合が丘)で行われた。参加は事前に申し込んだ小学校3年~6年の児童とその家族合計24人。
児童が創る竹あかりは直径約10㌢、長さ約30㌢。あらかじめ用意された花や滝の流れを表したグラフィックパターンの紙から好みのものを選び、糊で竹筒に貼り付け、パターンに合わせてドリルで多くの穴を空け、竹あかりを完成させるもの。解説指導には教育センター・吉住昌三先生。赤目四十八滝渓谷保勝会、名張市教育センターの先生、名張市観光交流室の職員ら約10人が講師となった。
グラフィックパターンはドットの集まりで構成され、ドット一つ一つはドリルの歯の穴径を表している。ドットに合わせてドリルの歯を交換して穴を空けていく。子どもたちにはドリルの使い方から教えるが直ぐに覚え、慣れてくると見る見る作業がはかどっていた。しかし、同じ動作の繰り返しや、ドリルの穴開けに腕が疲れ飽きてくる子どももいる。ついつい親が一生懸命になる組もあった。また3年生の児童と6年生では体力がまるで違うので、進み方も大きく異なっていた。
そんな中、母親と年長組の妹と来ていたつつじが丘小学校3年の女の子は、竹にまたがり、体重を預けてドリルを真上から回転させて、穴径に合わせてドリルの歯を幾度も変えながら、母親が手伝うこともほとんどなく、小さな体で休まず黙々と作業を続けて頑張っていた。その様子は指導する大人たちから「凄い、大人顔負け」と感心を集めていた。お母さんによると「普段から工作が好き。段ボールで冷蔵庫や家を作ったりする」という、自分が作った竹あかりを眺めて「しんどかった。でもきれいにできて良かった」と満願の笑みで喜んでいた。
この講座は今年で4年目。名張には多くの竹藪があり、昔は竹を色々な道具に利用していたが、近年は需要も減り竹藪が荒れてきた。竹藪を整備し竹あかりを作り、赤目滝をライトアップする取り組みが「赤目竹あかりSDGsプロジェクト」で、教育センターはその取り組みに協力してきた。今年も多くの参加者に学びと創作のよろこびを感じてもらうことができた。完成した竹あかりには、それぞれ児童の名前が記入され、赤目渓谷「幽玄の竹あかり」渓谷ライトアップの催しの一環として10月21日~来年1月28日まで飾られ、2月には児童の手元に返却される。