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升田学展「ヒトスジ」

Gallery Motomachiこけら落とし
名張市元町の旧町に新しくできた「Gallery Motomachi」(藤木泰之オーナー)は、ハリガネ造形作家・升田学展「ヒトスジ」でスタートした。この展示は、第66回名張市美術展覧会開催記念関連事業・旧町まち歩きiroiro文化芸術体験の一環でもあり、9月30日と10月1日に開催された。
升田学さん(49)は兵庫県宝塚市出身・在住。ハリガネ造形作家・ダンサー・グラフィックデザイナーでもある。2002年アートーンデザイン室(現・アートーン)設立、ハリガネ画家として2006年「ヒトスジ」を発表、「絵空事」(2016伊丹市立工芸センター)、「写仏」(2017京都瑞泉寺)等を開催してきた。
材料は主にステンレスワイヤーで、針金を切らないで一筆書きのように針金を曲げながら、頭の中で描いたイメージに沿ってどんどん作っていく。繊細で緻密な表現の中に感じさせるものがあり、同時に潔い清々しさがある。当麻曼荼羅(たいままんだら)から、観音・勢至・阿弥陀の3仏を写したものは、原画の細密さをステンレスワイヤーにより一筆書きすることで、新たな美しさに驚く。また「生生流転」と題する立体像は、見る角度で表情が変わり、儚さのようなものが表れていた。いずれも照明が当たり、ワイヤーの影が背景に映るので二重線の効果が出るのも興味深かった。ハリガネ造形を思い立ったきっかけは「紙に書いた線を取り出そうと思ったから」だという。独自の作風にこれからも期待が寄せられている。