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唐招提寺に女竹1600本「竹を送る会」14回目の奉納

奈良唐招提寺の伝統行事・うちわ撒きの宝扇に使われる女竹が1月11日に伐採・選別され、19日に唐招提寺に奉納された。奉納したのは「唐招提寺に竹を送る会」(奥西勲会長)の会員ら約50人。
唐招提寺中興の祖である覚盛(かくじょう)上人の不殺生の教えを守るため、蚊を追い払う団扇を考えたのが始まりとされている。「うちわ撒き」は上人の命日の5月19日に毎年催されており約760年続いている。団扇は魔除けの願いも込められており、ハートの形は人気も高く、求める人も多い。
奉納に先立ち名張市滝之原の龍性院で、安全祈願法要が行われた。焼香台の前には、この日奉納される女竹が安置され、参加者50人が順に神妙に焼香。法要後、揃いの法被を着た人々は、女竹の束を担ぎ、辺りに響く法螺貝の先導のもと、列を作って進み順にトラックに積み込んだ。行列には、前名張市長・亀井利克さんの姿もあった。参加の人々はバスに乗り、トラックの後に続いた。
奥西会長は「能登の地震があって日本中が心配しているが、早く平安な世の中に戻るようにお祈りし、無事竹を送り届けたい」と話した。