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春を呼ぶ「えべっさん」3年振り福娘が福授け

商売繁盛を願う「八日戎」が、2月7日宵祭、8日本祭として名張市鍛冶町の蛭子神社で催された。この祭りは300年続くと言われ、奈良や京都など非常に広範囲の参拝者で賑わう。昔はこの地で海の幸と山の幸を交換していた名残で、屋台の賑わいの中にハマグリやアサリの屋台も加わっている。
コロナ禍で中止となっていた福娘選びが復活し、選ばれた3人が並ぶと一気に社務所が明るくなった。3人は参拝者に「ようおまいり」と声を掛けながら、ネコヤナギの枝に小判、米俵、鯛などを飾り付けた縁起物の「吉兆(けっきょ)」や熊手を手渡していた。
吉兆を手にした伊賀市比自岐の辻森一夫さん(74)夫妻は「毎年欠かさず参拝している、吉兆をもらうのが楽しみで、これに守られているので元気に過ごせているし、農業を続けていられるのもそのおかげと思っている」と安堵した様子で話していた。
やなせ宿でも
「八日戎」に合わせて、名張市新町の「やなせ宿(旧細川邸)」では「八日戎祭り in やなせ宿」として、茶道裏千家准教授の廣瀬宗幸・宗司夫妻(71、百合が丘)による「お抹茶体験教室」が行われ、また中蔵で「平成の民家の建築展」が開かれた。
お抹茶教室で指導を受けた多田弘子さん(58、つつじが丘)は「廣瀬先生らはやなせ宿で『肩の凝らないお抹茶教室』をされていて、指導を受け始めて1年になる。とても良い先生に恵まれたと思っている。月1回が待ち遠しくて、今日も待ち切れずに来ました」と楽しそうに語っていた。