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高校生がメニューを考案 名張高で健康体操教室

地域と連携し、健康・スポーツの大切さを発信することで、地域の方々の健康増進を目指す体操教室を1月16日開いた。開いたのは、あらゆる年齢の全ての人の健康的な生活と、福祉の増進を目指し学んでいる三重県立名張高校・健康スポーツ系列・健康スポーツ専攻3年生21人。参加者に自ら楽しく体操ができるメニューを皆で考え、絵手紙風の招待状も1人1人が描いて送った。
同校は地域と連携しながら学ぶ取り組みに熱心で、その一環でもあり昨年6月と11月に続き、今回は3回目。名張地区まちづくり協議会などが協力し、この日は同校体育館で住民ら15人が参加した。
まずエアロビクス体操で体をほぐした。結構きつそうだが、寒い体育館の中でも身体が温まりフリースを脱ぐ人も。次はマット体操、開脚してマットに座り前屈。生徒が後ろから肩を抑えるとぺったんこになる人もいる。「後ろから押さえてもらうと、自分の身体がこんなに柔らかくなり不思議」と嬉しそうに話す。次は参加者と生徒がペアになり、2つのボールを両手に同時にキャッチボールをする。キャッチボールしながら前後左右に進む。キャッチする時、伸び上がったり低い体勢になったりするので、全身鍛えられる。その次はアルゴリズム体操。意外とみんな器用で、ペアの相手が振り回した腕に頭がぶつかったりしない。最後にエアロビクスで整えて終了。
生徒の1人が「みんなでアイデアを出し合う時は、いくらでも出てきて面白く、それをやってみるのも楽しかった」と話した。参加者で保健師の田靡(たなびき)裕子(45)さんは「どれも楽しいが、思いのほか難しい。とくにボールを掴むのが難しかった。結構レベルが高かった」と体操の中身が充実していることを話した。
担任の神原まどか先生は「6月の第1回目は表情が固かったが2回目、3回目と慣れてきて、にこやかにコミュニケーションを取っているのを見ると、成長を感じます。全て自分たちで考えて進めてきて、いい体操教室が出来ました」と満足した表情だった。生徒の佐藤匠翔さん(18)は「将来高齢者にかかわる時もあると思うが、この経験を役に立てたい」と自信を持って話していた。